優しい雨 2 ー Daiki.A ー (ページ27)

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後押しページ27

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「おはようAちゃん」

「おはようございます相葉さん。
昨日はご迷惑をおかけしました。ありがとうございます」

「えーなにを？そんな気にするようなことは無いよ。それよりもねー、」

「アイツ起こしてこいよ」

アイツ？

「あー、ニノ！俺が言おうと思ってたのに」

全く話が見えない私は、きょとんとしたまま2人のやり取りを見ていた

「お店が始まる前には、有岡くんを起こさないと」

大ちゃんがどうして……

「そんな顔すんな。大丈夫だから行ってみ」

琥珀色の瞳が優しい色を湛えている

「俺たちがいるからねー大丈夫だよ」

「でも・・・」

一歩が踏み出せないでいる私の頭に、二宮係長の手が乗せられた

「昨日の件だけどな、元カノとは何も無かったんだって。ストーカーがどうとかって言われたらしい」

ストーカー？
莉子ちゃんが！

「大丈夫なの莉子ちゃん！」

「おまぇは」

二宮係長はタメ息と笑いが混じったような呆れた声を出した

「誰の心配してんだよ全く。
俺が思うに多分ストーカーの話は元カノの嘘だろうな」

「どうしてですか？」

「タイミング良すぎて逆に不自然。
ま、最後の足掻きだろ。心配すんな」

頭に置いていた手がポンポンと叩いた後
その手は私の背中を軽く押した

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