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今日の私…… ページ20
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「電話、莉子ちゃんだよね。行ってあげて。
私は平気だよ。ちょっと驚いちゃっただけで」
「無理に笑おうとすんな」
私の言葉を遮ってスーツの上着が頭から被せられる
ふんわりと二宮係長の香りがした
「柏木は俺が連れて帰るから。有岡は彼女のとこに戻れよ」
「莉子は大丈夫です。Aは俺が、」
「断る。柏木を今日はおまぇには任せらんないから」
大ちゃんを一瞥した二宮係長は、早く行けと言わんばかりに、ペラペラと手を振ってみせた
「帰るぞ柏木」
二宮係長が私の手を引いて歩き出す
「A」
か弱い声で切なげに私を呼ぶ大ちゃんに胸は痛んだけれど
「ごめんね…大ちゃん」
今日の私はそれしか言えなかった
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作者名：みくり | 作成日時：2018年4月13日 22時
