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『ただいまー!!!!』
「おい!しーっ!!」
あらきさんとの買い出しから帰っきてたらすごい剣幕でなるせに怒られた
よく見ると、ソファーの上でブランケットがこんもり丸く膨らんでいて、なるせの膝の上で寝ているなるこさんの髪と閉じられた目が見えた
『あ、休憩中っすかー?^^』
あらきさんが後ろから入ってくる
『まー、今日は移動したし、寒い中待ってたし、泣いちゃったし、でめっちゃ疲れてるだろーね(^^;』
「うん。秒で寝てた。まじ最悪。おれ」
『冗談で言ってたけど、本当に何か対策した方がいいと思いますよ(^^; 俺らも毎回助けられるかわかんないですし』
「そーだよなー・・・」
考えながら、3人で寝てるAさんを眺める
ってかすごい小さいんだけど、、
丸まってるんだろうけど、可愛すぎないか?
小さく丸くなってるなるこさんがほんとに可愛くて・・・
そっと手を伸ばしていた
パシっ・・・!
「何やってんの?」
低く地を這うような声で我に返る
『えっ?!・・・いや、、』
「何しよーとしてたのか?って」
『・・・つい、撫でようと、、』
「はぁ〜〜??おれここにいるのにぃ〜ガチないわー」
『すいません・・・』
小さい声で、ものすごく怒られた
いや、そりゃそーだろ、と自分でもそう思う
「猫みたいっしょw」
猛烈に不機嫌にさせてしまったと思ったなるせからそーでもないような言葉が聞こえてきて、少し驚いた
『えっ・・・?』
「Aさん、ここ(ソファー)で寝る時どんどん丸くなってくんだよw」
ガチ可愛い^^ と逆にご機嫌で俺に教えてくれる
「おれ、そんなに心狭くないんで」
可愛いと思ったんでしょ?となんだか余裕の表情でなるせの前にしゃがんでいた俺を見る
なんだ、かっけーじゃん、、とか思ったのは秘密にしとこう、と思った瞬間
ひゃっ↑ふぅーぃ!!!
はぁ↑ふっー
わ↑ーーーっ!!!
なるせのあの変なくしゃみが3連発炸裂した
うぇー、といいながら鼻をすするなるせに、寝てたなるこさんが動き出す
「ぅるさ・・・」
「ごめんなさい・・・」
まあ、あんだけでかいくしゃみだし起きるよな。と思うと、しゃがんでいた俺と目が合った
トロンとした、焦点の合わない目に思わず胸が鳴る
その瞬間、なるこさんの手が俺の頭を撫でていた
その場が一瞬で凍りついた、、気がした
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作者名:カニカニハンマー | 作成日時:2021年11月30日 19時