俺のカノジョ、めがみ 2【三ツ谷隆】

＊ ページ39

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「ハッ！ママ！」



「あんた騒ぎすぎ目ェ覚めるわ。」


「あああごめんなさいっだって泥棒っ！」


「どこにおんのよ。」



「…かと思ってたら
　Aちゃんと隆くんでした…。」




扉の前で仁王立ちしていたお母さん。


起こしちゃったぁ…。




目の前にいたタカくんを押しながら
ズンズンとリビングに入ってくるお母さん。




『ぁぅ…うるさくしてごめんねお母さん…。』



「Aはいいの！隆くんも、大丈夫やからね。
　うるさいんはお父さんだけ♡」


「なんでっ！」





「まあでも、仮に泥棒やったとして！
　よく一人で立ち向かったね、かっこいいじゃん。」





「…！！……ママぁ〜！！愛してるよぉっ！」



「…もう！ほんまにっ調子乗らんで！
　Aも隆くんも見てるからっ！」




お父さんがお母さんに熱烈なハグ…わぁ…。


ちょちょ、ほっぺにちゅーしようとしてっ…！

お母さんは必死に抵抗してるけどっ
やだ見てられない…！



なんだろう、私が恥ずかしすぎる…
静かに両手で目を塞いでおいた。


チラッとタカくんを見ると、
すごく気まずそうに斜め下を見ていた。


うちの両親がごめんねっ…主にお父さんだけどっ…！







「んで、隆くん、
　こんな時間に帰すわけないでしょ。」



「えぇっと…その…俺っ…！」



「おうちの人に泊まりますってメール寄越して
　ウチ泊まれ！！帰すかボケェ！！」


「ッ！！はいっ！すんませんっ！」




お母さんのあまりにも凄い勢いに
背筋をピーンとさせて返事をしたのにつられて
私も思わずピンッとしてしまった…。









「いやぁ、母は強しだなぁ…。」


「あんた何言うてるん床で寝かすぞ。」


「せめてソファで寝かせてぇっ！」




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