俺のカノジョ、めがみ 2【三ツ谷隆】

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『…ほんとはっ、あんまり怪我、
　して欲しくないしっ…！』



「…うん。そうね。不安やね。」



『八戒くんもっ心配だしっ…
　みんなみんな大変なのにっ…！』




『それなのにっ、もっと一緒にいたかったとかっ、
　ワガママになっちゃうのもっいやだしっ…！』




お母さんの背中に腕を回して思いきり抱き着く。


お母さんはうﾞ、と唸りながらも受け入れてくれた。




「うんうんうん…！記念日やったしねぇ。」



「男には男の事情があるし、わかってるけど、
　好きやもんね、大事な日やったもんね、
　もっと長いこと一緒におりたかったよね。」



『……お母さんもっとぎゅってして。』



「はいはい。ぎゅ〜〜っ！」




あったかい。


どんどんどんどん出てくる涙が
お母さんの服を濡らしていく。


それでも、気にすることなく
ずっと抱きしめたままでいてくれる優しさに、
更に止まらなくなってしまう。







「なんだいこのかわいらしい空間…！！
　僕も入りたい！」



「空気読んで。邪魔せんとって。」



「自分自身でも抱きしめておくね…。」








「よし、今日はお母さんと二人で
　お肉いっぱい食べてケーキも食べよ！」



『……うん。たべる。』



「大丈夫。隆くん強いんやから。」



『…うん。つよいもん。』



「寂しい気持ちも、お母さんと一緒に飛ばそ！」



『……うんっ。お母さんだいすき。』











「はあ〜なんて素敵な親子愛なんだろう。
　これが僕の奥さんと娘…！？」





「…ん、あれ、“お母さんと二人で”って言ってた？
　ちょっと、僕は？ねえお父さんも入れて！」




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26日。→←＊

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