俺のカノジョ、めがみ 2【三ツ谷隆】

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「でもでもっ、やっぱりヒナは
　エマちゃんが一番早いと思うな！」



「ええ〜？ウチが一番ないでしょ〜。」



『どうして？』



「ウチはOKだけど！ケンちゃんその気ないもん。
　まず付き合ってないし！」



「あ、そっかぁ…。
　でも、ほんとに気がないのかな…？」



「だって、軽くあしらわれてんだよ〜？」




エマちゃんからは、大好き〜！って、
アピールを沢山しているみたいだけど、

ドラケンくんはいつも
あー、はいはい。って感じらしい。



他の男の子と仲良くしてみても、
ヤキモチ妬いてくる、っていうのもないとか。



ドラケンくんの好きな人、
エマちゃんじゃないのかなぁ…？


でも特定の女の子を連れてる印象ないし…

よく近くにいる子って言ったらエマちゃんだし…



そもそも好きな人はいない…？
いや、タカくんはいるって言ってたもんね。


だとしたらそれは誰なのって話だし…



うーん、わかんない！






「はいはいウチとケンちゃんの事はいいから！
　彼氏持ちの惚気話とか聞きたいな〜？」



「の、惚気話…！！」



「キュンキュンしたいの！
　今日はそれを聞きに来たと言っても過言ではない！」




はやくはやく！と机に手をたんたん。




「うーん、
　この前タケミチくんと映画を見に行った時、
　こっそり手を繋いできてくれた、とか…？」




エマちゃんはすぅーっと息を吸って
机にひじを立てて両手を口の前で組む。




「…やるじゃん。あのタケミっちにしては。」




どこの司令官？




「はい！次！Aちゃん！！
　とびきりの話でキュンキュンさせて！」



『ええっと…』




エマちゃんだけじゃなく、
何故か日向ちゃんも期待の眼差しを私に向ける。


だ、大丈夫かな…満足してくれるかな…。




『んと、この前おうちまで送ってもらった時…
　ありがとう、また明日ね〜って、
　バイバイするでしょ？』



「「うんうん。」」




『いつも通りバイバイしようとしたら……＿＿』




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