俺のカノジョ、めがみ 2【三ツ谷隆】

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Aの予想外の無双。




そして、三人の決着がついた。




「終わった…終わっちまった…。」










「マイキーくん、すみません…だにゃん…。」



「めがみサマの！にゃんが！聞きたかった！」



『やったっ！タカくん見てた？勝ったよっ！』




この世の終わりのような顔で
語尾ににゃんをつける千冬。


崩れ落ちて床を叩くマイキー。


そして両手を上にあげてにこにこ喜ぶA。

俺に向かって、凄いでしょう？とドヤ顔。
これ以上かわいいもの知ってるなら誰か教えろ。





「千冬ぅ…俺たち…あ、ちげぇ…圭介たち…
　こんなに弱かったんだな…。」



「そうっスね…だにゃん…んふっ。」



「お前笑うのはナシだろ！」



「だって！場地さんがちゃんと守ってっ…
　じわじわくるんで困ります！だにゃん！」





『あははっ、松野くん、猫ちゃんだね。
　かわいい〜！』















「ねえねえめがみサマ？俺のことも
　“かわいい”って、言ってほしいにゃん？」



「……俺も、言われたい、にゃん。」



「お前らほんとプライドねぇのか！
　三ツ谷！目ェ覚ませ！！」




『マイキーくん猫ちゃんかわいい〜！
　タカくんも、かわいい！もっかい言って？』



「ありがと、にゃん。」



『ッ！…かぁわいい〜〜っ！！』




まるで本物の猫に対するように
俺の頭を優しく撫でるA。


…俺、今日から猫になるわ。





プライド？知らねぇ初めて聞いたな。
Aが喜んでんだからなんでもよくない？




「…なあ、Aもにゃんって言ってくんね？」



『え〜？ちょっと恥ずかしいな〜。』



「1回だけ、な？」



『ん〜、恥ずかしい、にゃんっ。
　えへへ、なにこれやだ〜恥ずかしい〜。』




照れているのか、両手で頬を押さえて
身体をふりふりするA。




「お前っ、かわいさで世界救えるな…。」









「目の前でイチャつき始めて腹立つから
　罰ゲーム明後日までな。総長命令。」



「ひぇ、もう喋りたくない…にゃん…。」



「明後日まで“俺”って使えねぇの…？」



「家でもソレな。」



「クソなんで負けちまったんだ俺バカか！」


「オイ。“俺”…？違うよな？」




「……あﾞーー圭介のバカヤロウっ！」




「まっっじで勝ててよかったぁ…。」




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