俺のカノジョ、めがみ【三ツ谷隆】

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あれから、
完全にオチてしまったA。



自室なのをいいことに
ベッドに転んでまで寝始めた。




『くぅ……くぅ……』




あー、寝顔までかわいい……




寝顔までかわいいじゃねぇわバカ。




「勉強すんだろー？」



『くぅ……くぅ……』



「起きろコラ。叩き起すぞ〜。」




シャーペンの後ろでほっぺをつついてみても
優しく揺さぶってみても寝たまんま。




「おらおら、起きろ起きろっ。」




ぐわぐわと強めに揺さぶってみると
少し嫌そうに目を開ける。




『うぅ〜〜…ねゆの……』



「寝ねぇの。」




ねゆのって何？かわいくね？




『みちゃあくぅもねゆ……』



「みっ、みちゃあくぅって…ッくふっ…」




三ツ谷くん、って呼んだつもりなんだろうな。


眠くて仕方ない中、一生懸命俺を呼ぼうと
するその姿が微笑ましくて笑ってしまった。



静かに肩を震わせていると…




『いっしょにねよう…？だめ……？』













「だめじゃねぇから寝よっか。」




俺はこの子に甘すぎるみてぇだ。



つかベッドから両手伸ばして一緒に寝よとか
誘ってるようにしか思えねぇ。



…良いって言うまで手は出さねぇけどな？






気がついたらAと一緒に寝てしまって
目が覚めたのは夕日が沈みかけた頃だった。



結局勉強はしてねぇ。


まあ、それもいいんじゃね。


同じベッドで寝れたしな？




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