検索窓
今日:6 hit、昨日:25 hit、合計:351,486 hit

ページ49






翌日、西村さんが私に謝りたいと言って
放課後に二人で話をすることに。




「あの…愛上先輩、すみませんでした。
 愛上先輩がいるって分かってたのに、
 ……あんな真似して。」




私に向かって、申し訳なさそうに頭を下げた。




「…羨ましかったんです、貴女が。
 何もかも完璧な貴女が羨ましかったんです。」



『完璧なんかじゃないよ…。』




お勉強とか、苦手だし…?




「容姿は…かわいくて、綺麗でもあるし、
 性格も、誰にでも優しくて、
 みんなに愛されるような人。

 私が好きだった、三ツ谷部長だって……」




西村さんは悲しそうに俯く。




『西村さん…』




「奪ってやるなんて、馬鹿みたいでした。」




勢いよく顔を上げた西村さんは、
スッキリとした顔で微笑んでいた。






…ん?奪って…?







『うばっ…!?』


「ああ、えと、ごめんなさい!
 前の私は思っちゃったんです!」



『今は…違うんだよね…?』



「もうきっぱり諦めましたよ!
 お二人の間に入る隙なんてないです。
 これからは、二人を応援します!」




にこにこしながら言ってくれる。




『…そっか、ありがとうね。
 でも、あの、無理しなくても…』



「無理なんてしてないですよ!
 実は、三ツ谷部長にはっきり振られた後、


 ……クラスの子に布教されちゃって!」






ふきょう……?



『んと、布教って…?』



「めがみつカップルの良い所をひたすら語られて…。
 それ聞いて、この二人じゃなきゃダメだなぁって!
 私これ邪魔者すぎないかって!」



『めが、みつ…?』



「 めがみ と みつや の略ですよ!
 ご本人なのに知らなかったんですか!?
 “み”で繋がっててなんかいいですよね!!
 …あ!呼び捨てごめんなさい!」



『ああぁ、いやいや、大丈夫だよ!気にしないで!』




めが、みつ…
そんな呼ばれ方してたんだ…めがみつ…


なんか恥ずかしいっ




*→←*



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (236 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
958人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

れぇ(プロフ) - ゆずさん» 愛してるなんて3年ぶりに言われましたわ私より三ツ谷くんを愛してくださいね…(?) (2021年11月18日 23時) (レス) id: 07afa58447 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず - 大好き〜!何なら愛してます〜! (2021年11月16日 22時) (レス) @page48 id: 00f78fcb00 (このIDを非表示/違反報告)
れぇ(プロフ) - りんごさん» 「良き」いただきました!!ありがとうございますとっても嬉しいです! (2021年11月16日 21時) (レス) id: 07afa58447 (このIDを非表示/違反報告)
れぇ(プロフ) - furimayuさん» お返事遅れましたすみませんんん1番好きってもう〜なんですかもう〜喜ばせ上手さんですねぇ〜〜っ!!嬉しいですありがとうございます!! (2021年11月16日 21時) (レス) id: 07afa58447 (このIDを非表示/違反報告)
れぇ(プロフ) - ゆずさん» ずびばぜん返信忘れてました頭を床に擦りつけます!!!ほんまに大好きって言葉がこの世で1番大好きです嬉しいです幸せを感じますありがとうございます!! (2021年11月16日 21時) (レス) id: 07afa58447 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:れぇ | 作成日時:2021年10月10日 13時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。