俺のカノジョ、めがみ【三ツ谷隆】

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『タカくん、今何してるかな…。』




2人が気をつかってタカくんの話を
しないようにしてくれていたのに、

思い出しちゃった。




「今頃、西村にガツンと言ってるだろ！
　大丈夫だって。」




ペーくんが心配そうな表情で私を見る。

ごめんね。ありがとう。




「みふやはおまえのッことっ、
　ッふっげえふきなんらからよお、んぐっ。
　
　なっ、心配することねぇよ。」




パーくんも、
食べながらだけど慰めてくれてありがとう。
唐揚げおいしいね。




「食い終わってから喋れよ！」



「落とす前に全部食ってやんだよ！」







『はあ、どうしよう。
　西村さんと付き合っちゃったら…。』



「三ツ谷が愛上を捨てるわけねぇだろ？」



『っ…でもっ、西村さん、かわいいし…。』




自信、なくなっちゃうな…




「愛上の方がかわいいだろ！
　ニシムラってヤツの顔知らねぇけど！」



「西村もまあかわいい方だけど愛上程じゃねぇぞ？」




『………わたしって…かわい？』




「お、おお、かわいいかわいい！」



「おまえはかわいい！
　今の聞き方もなんかっ、良かったぞ！」



『……そうかな。』



「かわいいって！お前学校一かわいいぞ！」



「うちのクラスでも人気だぞ！
　お、俺も、お前っ好きだしな！！」



「え、パーちん今告った？」













「…オイ、誰が誰を好きだって？」







ふと頭上から、聞きなれた優しい声。




「うおっ、三ツ谷！？」



「やべぇ！三ツ谷！」




背後から両手を頬に添えられて、
くいっと上を向かされる。




『タカくん…。』




眉を下げて申し訳なさそうに微笑むタカくん。




「もう家に帰ったかと思ったけど、
　こんなとこ居たんだな。」




…どうしよう、





「ごめん、不安にさせたな。」





なんか、目が潤んできて、
うまく顔が見えなくなっちゃった。




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