俺のカノジョ、めがみ【三ツ谷隆】

＊ ページ27

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なんだかやるせなくてテーブルに突っ伏した。



その時、




『あれ、三ツ谷くん？と、ドラケンくん。』





今は、聞きたくなかった、大好きな声。




「A…。」




顔を上げるとAがいた。



その隣には、浮気相手のイケメンクソ野郎。
なんかうぜぇからこう呼ばせてもらう。




「なあAちゃん、どういうつもりだ？」



『ん？』



「三ツ谷とはお遊びだったって訳か？」



『お遊びって…何言ってるの…？』




“お遊び”か……。


Aの隣のイケクソ野郎が
俺たちのことを誰コイツ的な目で見てくる。

チッ、顔良いな。




「…隣、俺よりそいつの方がいいんだろ。」



『えっ、なに、どういうこと？』




「えっと、俺がなに…？」




イケクソは
何が何だか、という顔で見てくる。




「テメェ何とぼけた顔してやがんだよ。」




クソの胸倉を掴むドラケン。




「え？まってまって何！？こわい！」



「AちゃんもAちゃんだ。
　堂々と浮気して、その上、浮気相手といる時に
　三ツ谷に声なんかかけるんだ？」



『え、』





本当にそうだ。



なんだ？
彼の方がいいから別れて欲しい、
とでも言われんのか俺。




…本当に好きな人といる方が幸せだろ。
そうだよな。

Aが幸せなら、もう、何だっていいか。








「A…もういい。
　そいつがいいなら早く俺を振れ。」



『ちょっ、ちょっとまって…？』



「そいつの方がいいだろ。顔もカッケーしな。」



『ねえ、三ツ谷くん！』



「いっそ思い切り捨ててくれよ！！」






『まってってば！！
　浮気なんてしてないよ…？』



「は？じゃあ隣のそいつ誰だよ。」



『ぁぅ…こ、この人は…









　叔父さんだよっ…！』




「…オジサン……？」




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