俺のカノジョ、めがみ【三ツ谷隆】

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あれから、みんなで居間に移動すると
ルナマナが話し出す。




「でも、おかしいよね。」



「あ？なにが？」




「ふたりは新婚さんなのに、(？)」

「お兄ちゃんはAちゃんのこと、
　A って呼んでるのに、」

「Aちゃん、おにいちゃんのこと
　上のなまえで呼んでる。」




……確かに。


新婚さんは別として…それは俺も思ってた。




俺は最初、愛上さん から始まり、
Aちゃん に変わり、
付き合うと同時に A と呼ぶことにした。




だけどAはずっと、俺を 三ツ谷くん と呼ぶ。




「Aちゃんもお兄ちゃんのこと
　下の名前で呼んでっ！」



『え、ええ！？』



「おねがぁい…。」




出た、マナのうるうる攻撃。
これ、俺も何度か食らってる。

負けねぇとは思いつつ
最終的にやられることが多い。




「ルナもおねがぁい…。」



『ううっ、かわいい…！』





「ね、Aちゃん、お兄ちゃんのこと
　下の名前で呼んでみて…？」

「もしかして下のなまえ知らないの？」




さすがに知ってるわ。






…え、知ってるよな？
呼ばなすぎて忘れてるとかねぇよな？




『し、知ってるよ！』



「じゃあ、呼べるよね…？」

「だって、知ってるんだもんね…？」




お前らはヤな上司か。




『…うん、呼べるっ。』



「え、まじ？」








『た、たっ、たた、た、


　たかし、くん…！』



「………。」



『ねぇっ、なんか言ってよぉ…恥ずかしい…。』











「まｯｯじでちょっと抱きしめさせろ。」



『だっ、えﾞえっ！？』




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