俺のカノジョ、めがみ【三ツ谷隆】

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あの登校から数日、タカくんといる時に
何かと割って入ってくるようになったあの子。


校内でもその光景は沢山見られていて



三ツ谷隆、女神様を捨て後輩に乗り換え！？
女神様、今現在フリーか…？



なんて、一部で騒がれているらしい。

フリーじゃないです付き合ってます！！


ほんと、失礼しちゃう。


…あとその呼び方やめて！
様付けしないでよ！もう！！






「なあ、愛上。
　最近三ツ谷に引っ付いてる女誰だ？」




頭の中であーだこーだ言っていると
ペーくんに話しかけられる。


私と同じクラスで、タカくんと同じチームに
所属する、林良平くん、通称ペーやん くん。

ペーくんにまで知られてるの…。




『あの子、部活の後輩さんなんだって。』



「ふーん。」



『自分から聞いておいてなにその反応…』



「お前、三ツ谷取られて悔しくねぇのか？」



『それは…＿＿』




悔しいに決まってます。


悔しいというか、寂しい…？


否、寂しいより、怖いというか…


タカくんと一緒にいると、
あの子が私を睨みつけて、引き離すように
タカくんをどこかへ連れていく。

見て欲しいものがあるんです！とか、
相談したいことがあって！だとか…。


タカくんも困った様子で連れていかれる。



本当は引き止めたいけど、

あの子が
絶対に話しかけるな！
とでも言うようにキッと睨んでくる。

正直すごく怖いです。





あの子も、本当は悪い子ではないと思う。

私と同じで、タカくんが好きなんだと思う。

一緒に、いたいんだよね。
私が邪魔なんだよね。


…恋をしている女の子の邪魔はしたくない。



でも、




タカくんは、私の。


私だけの、恋人でいてほしい。








『＿＿…はぁ。』




「おい大丈夫かよ。顔白ぇぞ！
　…いや、お前は元々そんくらいか？
　お前肌白ぇからわかんねぇな。」




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