俺のカノジョ、めがみ【三ツ谷隆】

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なんて、彼女にきゅんとしつつ
ケーキをゆっくり食べ進めていると
とてつもない視線を感じた。



無論、目の前の彼女からだ。



俺のケーキに今にも飛びつきそうなんだけど。




「…欲しい？」




『！！あっ、えと、』



「ほい、あーんして。」



『あ、あー。』



「ん。」



『んむぅ。』



「おいしい？」




もぐもぐとしっかり咀嚼してケーキを味わう。
ほっぺの動きがハムスターみてぇ。




『…びたーでおいひ！』




少し垂れた目尻をもっと垂れさせて笑って
俺に知らせてくれた。




「ははっ、かわい。」



『！？んﾞ！！んﾞっふ！？』



「お、おい大丈夫か！？ジュースジュース！」




いきなり噎せ出したAに
俺は急いで頼んでいたオレンジジュースを渡す。

Aは胸元を叩きながらそれを受け取り
ごくごくと一気に飲んだ。




『んっ、ぷはぁ、ら、だって、かわいって…！』




かわいいと頭の中で思ったのが
無意識に声に出てたみたいだ。




「んな今更な…今までも言ってるだろ？」



『で、でも、急に言われたらぁ…。』




顔真っ赤にして俯いたA。

いつまでも慣れねぇんだな〜。




「Aってまじでかわいいな。」



『〜〜っもう！』




かわいい。


いやすっげぇかわいい。





俺かわいいって言いすぎ？

でも、かわいんだから仕方ねぇよな。




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