俺のカノジョ、めがみ【三ツ谷隆】

ふぁーすとのそれ ページ33

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今日はAんちでおうちデート。



友達が貸してくれた映画があるけど
噂だと少し怖いシーンがあって観られない と。

ご両親は仕事で、自分以外誰もいない家で
1人観るのは嫌だから一緒に観てと誘われた。



理由がかわいんだよな。







さて、準備をして家を出る。


【今から行く】とメールを送ると


【まなぢめます】


と、よく分からない暗号を返された。



その直後に


【ごめんなさいみすですまってますです。】


と送られてきた。どんな間違え方だよ。かわい。







なんやかんやで到着。


インターホンを押すと、ドタバタ音がした後に
何故か息を切らしたAがドアを開ける。




「あー…大丈夫か？」



『！！……大丈夫！！ッ何もないよ！！』




それ何かある時に言うんだよな、大抵。




『これ！スリッパ！履いてね！！』



「おう、さんきゅ。」




俺専用のスリッパを出してくれる。
こういうの、嬉しいよな。




『おてて！！洗面所！！洗ってね！！！』



「ああ…。」




『わたし！！ジュース準備しますっ！！』



「お、おぉ、お願いしますっ。」




なんか今日は勢いがすごいな。

俺まで敬語になっちまった。






言われた通りに、洗面所で手を洗っていると



＿ガチャン！！



キッチンの方から大きな音。


急いで手を拭いて向かう。





「大丈夫か！！Aッ！！！」














『……大丈夫です！！！』









俺と目が合って少し固まった後に
ピシッと敬礼ポーズをして大丈夫だと告げた。



そうですか、お知らせありがとうございます。


…コップ、思いっきり割れてますけど。




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