[あかがみんクラフト]俺っ子少女。

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貴方side
(人1)「A！ 今日から大学でしょ！ 起ーきーて」

(人1)の声が部屋に響く。

起きたくない。眠気の勝利。

『うぅ…眠い…大学…今日から…って、え！？』

(人1)「今日から大学でしょ！初日から遅刻とか有り得ないから！」

『マジか…完全に忘れてた…』

(人1)「就職するの嫌だからって大学受けて、奇跡的に合格したんでしょ！？」

自分でも驚きだ。

俺でも短大受かるんだって。

(人1)「私も付き合ってあげてるんだから早起きくらいは気を使ってよね！」

『はいはい。でも、料理はいつも俺が作ってるからな！』

(人1)「何よ！ 私だって頑張れば…」

『卵割るくらいで殻を全部お椀に入れる奴は初めて見た』

前に、卵かけご飯を食べようとした(人1)が殻を割ったら殻が全部粉々になってかかってた。

卵＆殻かけご飯だった(笑)

(人1)「その話はもう良いから！ 朝ごはん食べよ！」

『はいはいw』

声だけ聞けば、普通のカップルに聞こえるかもしれない。

しかし、俺は一応女だ。

親が日本に居る時用に買ったマンションに俺と梓で住んでいる。

梓は勝手に転がりこんできたけどな。

俺の親は海外で会社を経営している。

一応、日本にも会社はあるがほとんど海外で仕事をしている。

…俺、誰に説明してるんだろ。

なんて事を考えながら、トーストを食べ終わった。


クローゼットを開ける。

白のロゴT。ジーンズ。

いつもの黒パーカー。

そして、ネックウォーマーをする。

鏡を見て髪をとかす。

寝癖が少しついているが、面倒臭いからいいや。

(人1)「今日もネックウォーマー？ 暑くないの？」

『暑い時もある。でも、俺みたいな男装女子にとっては必須アイテムだぞ？』

(人1)「何で…あ、喉仏か」

『正解』

男子には喉仏というものがあるが、女子にはない。

それをネックウォーマーで隠すのだ。

(人1)「行くよ」

『おう』


(人1)「ねえ、今の実況終わったら何する？」

俺らは実況もしている。

自分で言うのもなんだが、結構人気がある。

『ホラーじゃないやつがいい』

(人1)「だよねー。私達の実況ってホラー多いし」

だったら、どんなゲームが良いか…。

あ、いいのあった。

『マイクラしないか？』

(人1)「マイクラ？ あぁ、最近やってる人多いよね」

『決まりでいいか？』

(人1)「うん、いいよ。私もやりたかったし」

『よっしゃ！』

これがあの人達と出会うきっかけになるとはこの時は思ってもいなかった。

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