０８１ ページ36
｢はいはーい！もうすぐクリスマスなのに彼氏が居ないAちゃんに早めのプレゼント！クリスマスイブに合コン行きませんかぁ？｣
｢行くぅ！｣
といつもの、いや、無理をした笑顔で花園さんに答える彼女
もうどうしたらいいか分からない
仕事の効率は下がるし、ミスは多い、その上友梨さんというストレス
｢八神先輩｣
そんな俺に話しかけてくるのは同じ蜂谷さんに思いを寄せてる藤崎
｢ちょっと来てください、丁度昼ですし｣
と言われ何か蜂谷さんにあったのだろうかと思い着いていくことにした
｢蜂谷さんに何かあったんすか？｣
そう言うとくわっと俺の方を向いて俺の胸ぐらを掴む
人が来たらどうするんだとかそんなのは頭から離れていた
｢俺のセリフやねん！お前Aに何したん！｣
と俺を怒鳴りつける彼
｢何してんねんお前！何してるんか分かってんか！｣
俺だって分からない、俺だってどうしたらいいのかわからん
そんな思いをずっと持っていた俺は彼の胸ぐらを掴み壁に押し付ける
｢煩いねん、何も知らんくせに口出すなや部外者｣
何時ぞやの時と同じ自分でも驚くような低い声
｢…ちょっ！八神くん！何してんお前！離せや！｣
と聞き覚えのある大きい声が聞こえると共に藤崎の胸ぐらを掴んでる腕をきつく掴まれ痛かったから自然と胸ぐらを離す形になった
｢藤崎も何してるん｣
とそれもまた聞き覚えのある声、俺が今一番話したかったその人は俺ではなく彼奴の方へと歩み寄った
知らんと一言言い俺の方を向いた
｢…俺そろそろ腹括るつもりなんで｣
そう言い彼は去っていった
｢ちょ、藤崎！｣
と言い彼を追いかけていく彼女の手首を掴み引き止めた
あの日以来初めて目が合った、でも
｢…すみません｣
と丁寧に謝り俺の手を解き彼奴のことを追いかけて行った
“腹を括るつもりなんで”
……告白か
｢ショッピ君、最近可笑しいで｣
｢可笑しいに決まっとるや無いですか｣
普通でいれる訳がない
あの時、俺は何をしたら正解だったのか分からない
やるにしてもヤらないにしてもどっちみちこうなっていたような気しかしない
こうなるのが運命だったんじゃないかと思うくらいにお先は真っ暗、光なんて見えず絶望の色しか見えない
｢久しぶりに一緒に飯行くか？大先生とかも居るで｣
｢こんな状態でですか｣
と乾いた笑いを零すとコネシマさんは俺に腕を回した
｢こんな状態やからや！持つべきものは先輩って言うやろ！｣
この人の空気の読めなささ時々助けになるんよな
｢そんなん聞いたことないっすよ笑｣
ラッキーメンバー
コネシマ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1083人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
彩心(プロフ) - 猫鍋さん» 嬉しいお言葉有難うございます！結構前の作品をまだ読んでくださってる方が居ることに感謝です… (2021年8月25日 6時) (
レス) id: bc0d44180c (このIDを非表示/違反報告)
猫鍋 - クリスマスイブで全自分が泣きましたありがとうございます (2021年8月22日 21時) (レス) id: f9f407d9e8 (このIDを非表示/違反報告)
彩心(プロフ) - なのくささん» お返事遅れてしまいすみません。とても嬉しいお言葉ありがとうございます。メンバー一人一人の良さをちゃんと引き出せていたら嬉しいです。暖かいお言葉本当にありがとうございます (2020年1月18日 18時) (レス) id: eadc8168c2 (このIDを非表示/違反報告)
なのくさ(プロフ) - すごい好きです。ショッピ君の良さがすべて詰め込まれていて、一話一話読むたびに胸がくぅぅとなりました。ヒロインちゃんとショッピ君の他の我々だメンバーが、優しすぎて泣けました。本当にいい人なんだと思います。この作品に出会えて良かったです。 (2019年10月2日 0時) (レス) id: b3104d6996 (このIDを非表示/違反報告)
彩心(プロフ) - 有＃脅威推しだが箱推しさん» 変更してきます！ご指摘ありがとうございます！ (2019年2月9日 17時) (レス) id: f5fb710fde (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
