俺に懐いてる後輩がいるんだが

25話 ページ28

tnside



『なら、俺の目の届かないところに行かないでください』

｢え、仕事の間？｣

『これからずっとです！』


そう言って俺に抱きついてくるA
俺は誰かが来たらまずいと思い引か剥がそうとするがこのバカは力がめちゃくちゃあるのかビクともしない


そして急に首筋に痛みが走りビックリしてかなりの力でAを押すとようやく離れた


こいつはシュンとしていて怒られるのを待っているかのようだった
怒られるとわかってるならやらなければいいものを


ったく、こいつは




まぁでもあの女を撃退してくれたんやしご褒美くらいはやらんとな



そう思い俺は少しあいつに近づき頭をポンポンと撫でてやる




｢まぁ、俺もそうそう離れる気なんかあらへんけどな｣



そう呟くように俺は言うとあいつの横を通る




『....えっ』


｢さーて、仕事に戻るぞ〜｣


『....え、ちょっ今のどういうことっすか！

待って下さい！富田林さん！』



ちょっと口が滑ったがさっさと戻らな
あいつにこんなゆるゆるな表情見せれんしな


そう思い俺は顔を引きしめ自分のデスクに戻ると視線を感じて俺は辺りを見回す



1人の女性社員と目が合って直ぐにそらされた




なんや？





『ちょ、富田林さん、服！服服！』




そう言われ俺は服を見るとシャツ乱れていて首元が大胆に開いていて俺は急いで服を直す



『富田林さん、そんないやらしい格好で歩き回るのはどうかと』

｢お前のせいやろ！
お前が脱がそうとするから！｣



あまり大きくない声で俺はこいつに言うと少し楽しそうに笑いながらすみませんと謝る気もない謝罪をされ俺はますます不機嫌になっていく


しかし、それだけであんなにじっと見られる事なのか？



俺が不思議そうにしているのが分かったのかAは俺の耳元に顔を持ってきて話す




『俺が、キスマつけたんですよ』




俺は咄嗟に首元を隠し元凶のこいつを睨む
恥ずかしさが溜まり顔が熱い


そりゃあ服が乱れた成人男性がキスマをつけてたら気になるもんだ




｢色々誤解されてそうや｣

『大丈夫ですって！

俺がつけましたって説明してきましょうか』

｢それこそ誤解されるわ！｣

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