俺に懐いてる後輩がいるんだが

13話 ページ16

tnside




『富田林さんの家に住まわせてください』



｢お、俺の家！？｣



その言葉に周りにいた奴らはキョトンという顔をしてAを見る


ただ1人シャオロンは顔に手を当ててあちゃーと言う感じだ



『実はですね、俺の住んでるアパートの大家さんが
お年寄りで、この前足をやっちゃって入院してたんですけどもう、アパートの運営も厳しいらしくて


来月までに家決めなくちゃいけなくて凄く困ってるんですよ』



sha｢え｣




Aはシャオロンの口元を咄嗟に押えて俺の方を見る




『俺は家がなくなって困る

富田林さん達は俺にじっきょーしゃの事を話されたら困る



お互いにWinWinだと思うんですけど』




｢うーん、けど俺の家より幼馴染の小龍の家の方がええんちゃうか？｣



sha｢えっ｣


『小龍は意外と神経質だし、こいつの部屋狭いので


その点富田林さんの家って確か2部屋ありすよね？


1部屋貸していただけたらなぁって』



もう、こいつが俺の家事情を把握してるのはツッコまないぞ


俺は悩んみながら周りのヤツらを見る


確かに実況者のことがバレるのは不味い




俺一人の犠牲で済むならそれでええか






｢.....わかった、それで手を打とうやないか｣


『じゃあ、契約成立ですね


俺は皆さんのことを言いふらさない
そして、富田林さんは俺を家に住まわせる



これから、よろしくお願いします

富田林さん！』





手を差し出してくるAに俺は手を差し出す





あれ、こいつ俺の事好きやって言ってたよな！？






もしかして、これ悪魔の契約だったんやないか？






Aは嬉しそうにニコニコしながら俺と握手する


まぁ、こいつが嬉しそうやしええか




困ってる後輩を助けるのも先輩の役目やしな

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