056 君に近づきたい２ ページ7
風呂上がり
抵抗する君を宥めて
ソファーに座る俺の足元に君を座らせて
濡れたままの君の髪を
ドライヤーで乾かしてあげると
『お返し』といって
君も俺の髪を乾かしてくれた
A「翔くん、思ったより甘いんだね」
櫻井「甘いって？」
A「女の人に…こういうこと出来るって
甘いなぁって…」
櫻井「髪…乾かしてやること？」
A「うん」
櫻井「俺、今まで、したことねぇよ？
Aが初めて」
A「初めて？」
櫻井「ん〜…慣れてる風に感じた？」
A「感じなかったけど…手慣れてないのは
不器用だからなのかと思ってた」
櫻井「A〜本人、目の前にして
傷つくようなこと言うなよ〜」
A「えっ…ふふ…傷つかないでしょ？」
櫻井「う〜ん…まぁ」
A「イケメンで…何でも出来て…
でも、不器用で…
それが、翔くんのいいとこだって
翔くん自身が１番知ってることでしょ？」
櫻井「よく、わかってんじゃん」
A「これくらいなら…わかりますよ」
櫻井「じゃ、俺が、今、考えてることわかる？」
ソファーの隣に座る君に身体を向け
君に手を伸ばしていく
触れた君の頬
その頬を手で包み込むようにして
指でその頬を撫でながら
意識して
低く甘い声で君に問う
A「…っ…それは…わかんない…」
頬や耳を赤く染めた君が慌てて返事を返してくる
君の目を見つめたまま
頬の手を滑らせていって君の身体を引き寄せ
腕の中に戻ってきた君の身体を抱き締める
A「翔、くん…？」
君の戸惑う声が聞こえたけど返事をせずに
君の首筋に顔を埋めると
おずおずといった感じで君の手が動き
俺の身体に触れてきて
君も俺の身体を抱き締めてくれる
君の香り…君の温もりに包まれて…
そのまま…抱き締めあったまま時間が過ぎていく
『くしゅっ』
どれくらいの時間
抱き締めあっていたのかはわからないけど
君の身体が小さく震えて、くしゃみが聞こえて
ぼーっとしていた脳が覚醒する
櫻井「あっ、さみぃ？」
A「ううん…翔くん、あったかい」
櫻井「俺…あったけぇ？」
A「んっ…あったかい…」
櫻井「Aも…あったけぇ…」
君の柔らかな声が耳を擽る
君の柔らかな声が俺の心を擽る
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さとみか(プロフ) - はじめまして。しばらく更新されていらっしゃらなかったので待ち焦がれていた更新についコメントを残してしまいました（；＿；）夜桜さんの書くお話が大好きです。お忙しいとは思いますが、これからも楽しみにしています。 (2018年1月26日 18時) (
レス) id: ff0f8b6ad6 (このIDを非表示/違反報告)
夜桜(プロフ) - soraaさん» お返事が、大変遅くなり、申し訳ございませんでしたm(__)m更新も、滞っており、重ね重ね、申し訳ございません＾＾；；ドキドキできましたか？そういっていただけると、とても嬉しいです♪更新スピードは上がらないと思いますが引き続き、よろしくお願いしますm(__)m (2016年3月7日 16時) (レス) id: f4d923564a (このIDを非表示/違反報告)
soraa(プロフ) - 初めまして。昨日、このお話を見つけて一気に読みました。切ないけど、ただ抱きしめあうだけでもドキドキします。翔くんの想いが通じるといいなと祈りながら読んでます。続き楽しみにしています♪ (2016年2月28日 21時) (レス) id: e7c909fbb9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜桜
| 作成日時：2015年4月22日 19時
