065 予想外の展開２ ページ16
父「いいお嬢さんじゃないか」
櫻井「え…あぁ、A？」
父「翔が決めた相手だ
俺たちに異論はない」
櫻井「え？」
父「後は、２人できちんと話し合いなさい」
櫻井「話し合いって何を？」
父「将来のことだ」
櫻井「将来…」
父「待たせる身も辛いとは思うが
それは、お前の都合だから、仕方がないことだ
でも、待つ身の辛さは
お前以上の辛さがあると思う」
櫻井「…………」
父「俺よりも、お前のほうが
よくわかってると思うが…」
櫻井「あぁ…」
父「俺も、親だ…
子の幸せを願う気持ちは
人並みに持ってるつもりだ」
櫻井「急に、なんだよ」
父「お前にも、幸せになって欲しいと思ってる」
櫻井「うん」
父「Aさんの親御さんも
そう思っているはずだ」
櫻井「…………」
父「最終的には２人の問題だろうが
現実は、それだけじゃ許されないだろ？」
櫻井「そうだね…」
父「お互いに逃げずに、きちんと話をしなさい」
櫻井「あぁ…」
父「彼女のことが大事だったら…
Aさんと、ずっといたいと思うのなら
そう願うのなら、努力をしなさい」
櫻井「はい」
父「２人で決めたこと
２人の出した結論に俺たちは口を出さない」
櫻井「…わかった」
父「相談にはのってやれないと思うが
話くらいなら聞いてやれるから
話をしに家にも帰ってきなさい」
櫻井「…わかった」
父「Aさんが嫌じゃなければ
２人で一緒に帰ってこい」
櫻井「え…Aを連れて？」
父「俺たちがお前にしてやれることって
たくさんはないけど
Aさんがそれで安心できれば」
櫻井「あぁ、うん」
父「社交辞令じゃないから、必ず連れてこい」
櫻井「わかってるって…」
母さんの事を思って計画を練ってきた
母さんが喜んでくれるのは予定通りだったけど
父さんがここまで真剣に考えてくれて
言葉では明確にしてくれなかったけど
喜んでくれているのが伝わって来る
強要はしてこないし
言葉にもしてこないけど
伝わって来るもの
『俺の幸せ』
見える絆で結ばれることが当たり前
そんな価値観が両親の根底に有ると思う
そういう環境で育ち
そういう教育を受けてきた
社会常識が変化していって
両親も目に見えない絆で結ばれる関係を
受け入れていったと思うけど
根底に有るもの…
それは簡単に変わらないと思う
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さとみか(プロフ) - はじめまして。しばらく更新されていらっしゃらなかったので待ち焦がれていた更新についコメントを残してしまいました（；＿；）夜桜さんの書くお話が大好きです。お忙しいとは思いますが、これからも楽しみにしています。 (2018年1月26日 18時) (
レス) id: ff0f8b6ad6 (このIDを非表示/違反報告)
夜桜(プロフ) - soraaさん» お返事が、大変遅くなり、申し訳ございませんでしたm(__)m更新も、滞っており、重ね重ね、申し訳ございません＾＾；；ドキドキできましたか？そういっていただけると、とても嬉しいです♪更新スピードは上がらないと思いますが引き続き、よろしくお願いしますm(__)m (2016年3月7日 16時) (レス) id: f4d923564a (このIDを非表示/違反報告)
soraa(プロフ) - 初めまして。昨日、このお話を見つけて一気に読みました。切ないけど、ただ抱きしめあうだけでもドキドキします。翔くんの想いが通じるといいなと祈りながら読んでます。続き楽しみにしています♪ (2016年2月28日 21時) (レス) id: e7c909fbb9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜桜
| 作成日時：2015年4月22日 19時
