(32)貴方side. ページ32
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A「いただきまーす。」
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手伝いはあっという間に終わって、
すぐに夕食だった。
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お父さんは出張中で帰ってこないから二人っきりの食事。
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母「あ、ねーAー」
A「んーなにー」
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母「Aもそろそろ好きな人、できたんじゃないの?」
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何かと思えばそう言った。
そういえばお母さん…
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二人っきりになると恋愛トークになるんだっけな―…
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A「…あ、いや…いないよ。まだ。」
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正直いえば、解らない。
アレが好きなのか解らないし、好きだって信じたくもない。
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母「…えー、実はいたりするんじゃないの?気づいてないだけ、とかさ。」
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お母さんは勘がいいから嫌だ。
こう…自分が思ったことを口に出すから―…。
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どうせ「いないよ」って言っても「いるんでしょ」っていうんだから。
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A「…ん、まぁ…そうかも…ね。」
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そう言った。
もう、めんどくさくなった。お母さんの相手は(笑)
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そしたら行き成りお母さんが
カチャン、と箸を置いて此方を見つめだした。
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A「な…なに?」
母「…たまには素直になるのよ。」
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そう言うとまた箸を握って食べ始める。
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A「なにそれー。」
母「そのまんまよ、ほら冷める前に食べなさい。」
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よく解らないままお母さんは話をやめた。
私…別に好きだ、って決まった訳じゃないんだから―…
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A「も―…好きとかじゃないんだからねっ!」
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そう言って私は箸を進めた。
お母さんが作った料理はやっぱり美味しくて…
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世界一、って言ったら言い過ぎかもしれないけどそれくらい美味しい。
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そして、
お母さんはいつだって意地悪するのが大好きだ―…。
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シノハ - この作品、本当の私と性格が…似てる…(笑 次も楽しみにしてます!頑張ってください! (2014年10月12日 0時) (レス) id: 6f5cb1dca5 (このIDを非表示/違反報告)
ヒナ - 萌え萌えです〜( ^ω^ ) (2014年3月20日 15時) (レス) id: a5419c006b (このIDを非表示/違反報告)
清条桜花(プロフ) - すごい良いです(*´_`*)
王子二人ともかっこよすぎ!
めっちゃ主人公にも萌えました!ありがとうございました(つω`*) (2012年12月16日 21時) (携帯から) (レス) id: 9a5d498568 (このIDを非表示/違反報告)
☆聖奈☆(プロフ) - 次も、頑張ってください! (2012年8月3日 1時) (レス) id: 81cb204c94 (このIDを非表示/違反報告)
かりん(プロフ) - 読んだよ~(^^)/頑張って下さい!(*^^*) (2012年8月2日 20時) (レス) id: 0b4d2d930e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:*琳檎* | 作成日時:2012年7月1日 14時