(22)貴方side. ページ22
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A「あー、もう…ばか。私、遊ばないんだからね」
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私はしばらくして
我に帰り、佳祐にそう告げた。
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まぁ、当たり前なんだけど。
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佳祐「えー…勉強教えてあげよっか(笑)」
A「結構です、疲れますから。」
佳祐「じゃあ逆にさ、Aが教えてよ。俺に。」
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…無理だって。
私、頭悪いんだから。得に数学とかさ。
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A「無理無理。私頭悪いんだから、何も役にたたないよ?」
佳祐「そんなことないよ、だからさ。お願い。ね?」
A「………。」
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なんでそう…さ。
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可愛らしい仕草するかな。
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男のくせに上目遣い、
それに両手合わせてお願いするなんて―…
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A「…解った…よ。」
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キュンキュン、しちゃったでしょ?
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そうやっていろんな女の子口説いてきたんだね。
やっぱり、尊敬はできないけどすごいや。女の子の気持ち解った気がする。
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佳祐「ありがとーっ、簡単なことだから安心しろ(笑)」
A「…じゃあ私、いらなくない?」
佳祐「お前がいなきゃできないことなの。」
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よく解らないけど、
私にできること…なんてあるのかな。
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そんなこと思ってると
行き成りグイ、と腕を引かれてまた図書室へ戻る。
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図書室はやっぱり
ひんやりしていて、さっきまで暑かったのに一気に涼しくなった。
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佳祐「やっべー生き返るー(笑)」
A「……そう、だね。」
佳祐「…でも、ちょっと暑いかも。」
A「どっちよ(笑)」
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私も、
同じだったよ。
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こんなに涼しい図書室だったのに、
柚樹といるとき、暑かった。ほんの少しだけ、暑かったの。
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A「…でも、解る。かも?」
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ちょっとだけ曖昧に答えて、
私はスッ、とさっきの場所に移動してチョコン、と座った。
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「早く」って視線を送ると
佳祐は一瞬だけ笑ってコチラに来る。
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そして
ガタン、と椅子を引いて私の隣に座った。
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佳祐「お前は俺の隣にいてくれればいいからね。」
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そう言って、
佳祐は課題を始めた―…
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私の出来る事って…
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―…これ?
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シノハ - この作品、本当の私と性格が…似てる…(笑 次も楽しみにしてます!頑張ってください! (2014年10月12日 0時) (レス) id: 6f5cb1dca5 (このIDを非表示/違反報告)
ヒナ - 萌え萌えです〜( ^ω^ ) (2014年3月20日 15時) (レス) id: a5419c006b (このIDを非表示/違反報告)
清条桜花(プロフ) - すごい良いです(*´_`*)
王子二人ともかっこよすぎ!
めっちゃ主人公にも萌えました!ありがとうございました(つω`*) (2012年12月16日 21時) (携帯から) (レス) id: 9a5d498568 (このIDを非表示/違反報告)
☆聖奈☆(プロフ) - 次も、頑張ってください! (2012年8月3日 1時) (レス) id: 81cb204c94 (このIDを非表示/違反報告)
かりん(プロフ) - 読んだよ~(^^)/頑張って下さい!(*^^*) (2012年8月2日 20時) (レス) id: 0b4d2d930e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:*琳檎* | 作成日時:2012年7月1日 14時