(3)貴方side. ページ3
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― ガラッ、
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A「遅れてすいませんでした…」
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そういって軽く教科担任の先生に頭を下げる。
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先生「お疲れ様、生徒から話は聞いている。
無理もない、座りなさい。」
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そう言われ私は自分の席につく。
そんな優しいことばを先生は言うけど、評価はしっかりつけるくせに。
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A「ばか…」
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小さな声でソッ、とバレないように呟いた。
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そしたらふいに視線を感じた。
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その視線が気になって、
辺りを見渡すと…
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佳祐『ど・ん・ま・い』
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って口パクするアイツがいた。
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ドンマイじゃなくて、
同じ"王子様"が呼びに行ってあげろよ、っていう本心は心に収めて
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A『ど・う・も』
って機嫌悪そうに言ってやった。
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そしたら、
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佳祐「……ぶッ…」
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行き成り教室中に響き渡る、アイツの笑い声がした。
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先生「高城、どうかしたか?」
佳祐「なんでもないっす、すいません。」
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あの、
私を見て笑いましたよね?
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すっごい失礼なんですが?
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「ふふッ、佳祐くん面白い(笑)」
― 面白くない。
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「佳祐くんかわいー(笑)」
― かわいくない。
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そんな女子の呟きを
心の中で全部否定して、イライラを抑えていた。
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"学校の二大王子"って…
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なんか思ってたより全然カッコよくない…。
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A「…ばーか」
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今度は近くにいる人には聞こえるくらいのボリュームでそう言った。
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私の席って
本当についてない。
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シノハ - この作品、本当の私と性格が…似てる…(笑 次も楽しみにしてます!頑張ってください! (2014年10月12日 0時) (レス) id: 6f5cb1dca5 (このIDを非表示/違反報告)
ヒナ - 萌え萌えです〜( ^ω^ ) (2014年3月20日 15時) (レス) id: a5419c006b (このIDを非表示/違反報告)
清条桜花(プロフ) - すごい良いです(*´_`*)
王子二人ともかっこよすぎ!
めっちゃ主人公にも萌えました!ありがとうございました(つω`*) (2012年12月16日 21時) (携帯から) (レス) id: 9a5d498568 (このIDを非表示/違反報告)
☆聖奈☆(プロフ) - 次も、頑張ってください! (2012年8月3日 1時) (レス) id: 81cb204c94 (このIDを非表示/違反報告)
かりん(プロフ) - 読んだよ~(^^)/頑張って下さい!(*^^*) (2012年8月2日 20時) (レス) id: 0b4d2d930e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:*琳檎* | 作成日時:2012年7月1日 14時