(17)貴方side. ページ17
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席についた時。
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?「…あれ、A?」
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そう言って
私に話かけてきたのは―…。
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A「…柚樹じゃん。」
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そこには柚樹がいた。
まさかコイツが学校に―…、って正直戸惑っていた。
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柚樹「お前こんなところで何してんの?」
A「そっちこそ、学校くるなんてね。来ても保健室だと思ってたよ。」
柚樹「あー、最初はそれ目的だったんだけど…先生出張でさ。」
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出張―…ってことは鍵開いてないんだね。
借りに言ったとしても許可くれないだろうし…。
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A「でも、図書室もいいでしょ?涼しいし、校内で一番好きな場所だよ。」
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そう言った時だった。
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「俺も。」
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嘘みたいな言葉が耳に入ってきた。
絶対"保健室"だと思ってたけど―…、
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柚樹「なんか、涼しいのもあるけど、冬とか暖房きいてそうだし。
それに保健室は廊下側だから煩いし…でも此処は静かだしな。」
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そう言って
けらっ、と笑った。
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―…初めて見た顔だった。
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不意だったから。
不意だったからちょっとだけ胸がドキッ、って。
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不意だったからだよ。
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A「で…でしょ?今度からサボる場所変えたら?(笑)」
柚樹「や、それはいいや。俺、寝るのが目的だし。」
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柚樹「それにサボるのは週に一回にしようかな、って思ってる。」
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なんか今日は
夢見たいだなぁ―…。
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信じがたい言葉が耳に入ってくる。
この前は奇跡的に授業に出た訳で、けどそれからは全くでなくて。
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そんな奴が、
"サボるのは週に一回にしよう"?
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A「そ…なんだ、がんばって(笑)」
柚樹「…まぁ、本当に嫌な時はサボるけどな。」
A「それ、毎日じゃないの?」
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本当は。
からっぽの席を見ると、いつも何処か寂しくて。
「誰かこないかなぁ…」
ってずっと思った気がした。
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だから、
正直嬉しかったのかもしれない。
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けど―…、
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柚樹「俺、気になる奴いるんだよね。」
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また、
信じられない言葉が耳に入ってきた―…。
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今、
なんかチクン、って胸が痛くなった。
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シノハ - この作品、本当の私と性格が…似てる…(笑 次も楽しみにしてます!頑張ってください! (2014年10月12日 0時) (レス) id: 6f5cb1dca5 (このIDを非表示/違反報告)
ヒナ - 萌え萌えです〜( ^ω^ ) (2014年3月20日 15時) (レス) id: a5419c006b (このIDを非表示/違反報告)
清条桜花(プロフ) - すごい良いです(*´_`*)
王子二人ともかっこよすぎ!
めっちゃ主人公にも萌えました!ありがとうございました(つω`*) (2012年12月16日 21時) (携帯から) (レス) id: 9a5d498568 (このIDを非表示/違反報告)
☆聖奈☆(プロフ) - 次も、頑張ってください! (2012年8月3日 1時) (レス) id: 81cb204c94 (このIDを非表示/違反報告)
かりん(プロフ) - 読んだよ~(^^)/頑張って下さい!(*^^*) (2012年8月2日 20時) (レス) id: 0b4d2d930e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:*琳檎* | 作成日時:2012年7月1日 14時