君に恋した理由｡【*名前変換オリジナル】

(15)貴方side. ページ15

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―…夏休み前日､


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いよいよ明日からは夏休みで､

一学期なんてあっという間だった｡


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でも夏休みって長すぎて暇なんだよなぁ｡

家にいてもやることないし…ね｡


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だから､

勿体ないけど行ける日は登校しようかなーって｡


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勉強が好きな訳じゃない｡

ひとりで家にいるのが寂しいだけ｡

お母さんとお父さんは大体仕事だし―…


お姉ちゃんは「彼氏」という名の物がいて､

既にリア充―…


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で､私だけが残り物｡ってわけ｡


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まぁ､別にいいけどね｡

今､彼氏が欲しいって訳でもなんでもないし…｡


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A「…った…」


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そんなことを考えていると

後ろからﾍﾞｼｯ､と私の頭を叩いてくる佳祐―…


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佳祐「やあAちゃ〜ん｡」

A「気色悪いからやめて｡」

佳祐「冗談だって(笑)そういえばAって夏休み暇してんの？」


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当たり前､そういってｺｸﾝとなんども頷いた｡


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A「だから出来るだけ学校登校しようかな…って思って｡」

佳祐「えっ､もったなくね!? せっかくの夏休みが…」

A「まーまー､いいの｡ どっちにしろ授業にはでないから｡」


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「意味無(笑)」って苦笑いをする｡

まぁ､確かに意味ないかもね､でも家にいるよりは空気いいかなーって｡

家にいるよりは楽しいかなー…って｡


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家族皆で出かける日は

さすがに一緒に過ごすけど…それ以外は勿体ないもなにもやることないし…


別に学校で過ごしてもいいかなって思ってさ｡


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佳祐「ふーん……あ､じゃあじゃあ提案！」

A「…何｡」


佳祐「学校で俺と遊ぼう！「は？」


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即答した､

いやせずにはいられなかった｡


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…遊ぶ？

コイツと？学校で？何して？楽しいのか？


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遊ぶなんて絶対ない｡


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A「お断りいたします｡」

佳祐「はっ？王子様が一緒に遊んでくれるっていってるんだよ？」

A「…私は別にあんたのこと王子様なんて思ってないし｡」


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そういって

ﾌｲｯ､と顔をしらしてその場を去る｡


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これ以上話してたら本当に夏休み遊びにきそうで怖い―…


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ｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ...


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そして今日の全ての授業が終わった｡


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明日からは―…


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暇な夏休みが始まる｡


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