君に恋した理由｡【*名前変換オリジナル】

(14)貴方side. ページ14

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A「……あっ! ちょっとカンニングしないでよ!!」

佳祐「いいじゃんいいじゃん､俺がわざわざお前の席まで来てやってんだから」

A「来なくていいから! どっか行って! 邪魔!」


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私は､

相変わらず佳祐には冷たい態度をとっている｡


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今は､

休み時間｡


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なんか私たちだけ

テスト受けてなかったみたいで…二人で受けている｡


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けど､それを平気でカンニングしてくるのだ｡


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本当に最低―…


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佳祐「邪魔でもどっかいけませーん､だってテスト中だし♪」

A「テスト中に平気でカンニングしてるあんたもどうかと思うけど…」


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そう言って､

「まぁな」って笑って誤魔化す｡


―…コイツ､学力あるのか…？


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佳祐「あ､一応言うけど俺成績優秀だから♪」


A「だったらカンニングしないでよ､私バカだから間違ってるよ」

佳祐「だいじょーぶ､今んとこ全問あってるし｡」


A「だったら先に進めろ!」


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さっきからｲﾗｲﾗしてばっかりで

全くが手が進まない―…コイツが隣にいるだけでココまで集中できないとは…


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はぁ､と大きく溜息をついた時だった｡


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柚樹「お前どけよ｡」

佳祐「あ､ｲｹﾒﾝの柚樹く〜ん｡俺は今テスト中ですよ?(笑)」

柚樹「此処俺の席なんだけどなんでお前が居る訳｡」

佳祐「そりゃ勿論Aをからかうために―…「邪魔だから処理して」


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柚樹が現れて､

佳祐を睨みつける｡まぁ､仲悪いって訳ではなさそう―…


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佳祐「処理って酷いな､俺ゴミかよ(笑)」

A「…ゴミじゃないの？」

佳祐「俺､王子様! 皆の王子様だからゴミじゃないよ!清潔だよ♪」


A「自分で王子様とか引くから｡やめなよ｡」


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えー…と言って口を尖らせる佳祐｡

まぁ､そんな顔でやられたら可愛いって想うけどさ―…

性格はそうでもないみたいだし｡


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すっごい意地悪―…


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A「それに私､意地悪な人大っ嫌い｡」

佳祐「え｡俺､意地悪してないよ？からかってるだけだよ？」

A「それが意地悪なの!!バカ!!アホ!!大っ嫌い!!死ね!!」


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相変わらず､

毒舌を吐く毎日を続けている｡


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けど､

そんな佳祐だから｡意地悪な佳祐だからこそ楽しいのかもしれない｡


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―…なーんて､嘘だけどね？


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