(12)貴方side. ページ12
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―…キーンコーンカーンコーン
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「きりーつ、気を付け、礼。」
「ありがとうございましたー」
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やっと一時限目が終わった。
これで今日は嫌な科目はない…
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が、
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佳祐「A〜」
A「…なんですか。」
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なんか今日になってから
妙に絡んでくるアイツ、佳祐。
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此方はいい迷惑してるんだけどなぁ。
なんて言える訳ないけどさ。あっちは王子様なんだから。
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佳祐「冷たいなぁ、さっきの手紙で怒ってるの?」
A「…別に、怒ってない。そこまで心狭くない。」
佳祐「うっそだぁ(笑)」
A「一々むかつくんですけど…」
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コイツと喋ってると本当に疲れる。
喋らなくても疲れるってのに―…
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どうして皆、
こんなめんどくさい奴のことが好きなんだろうか。
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A「…不思議…」
佳祐「何が?」
A「なんでもない、」
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そういってフイッ、と反対を向いた。
その時だった。
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バチッ、と目が合ってしまった。
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向こうが逸らすかと思えば
ジッ、と此方を見つめている…
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A「……〜ッ!//」
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私は自分の顔が熱くなったことに気づいて
フイッ、と顔を佳祐の方へ戻す。
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別に好きとかじゃなくて、
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あんな整った顔で
まじまじ見られたらドキドキするでしょ…?
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ただそれだけなんだから。
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佳祐「あれ〜、Aもしかして柚樹派?(笑)」
A「違うわ禿げッ!」
佳祐「お前…ッ、俺は禿げてねぇ!!お前のが禿げ…いや薄毛だろ!」
A「そっちのが地味に傷つくから! 最低!!」
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そういって、
また先ほどと同じ方向へ顔を逸らす。
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今度は視線があっても
柚樹がフイッ、と逸らす。
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ホッ、とした自分もいれば―…
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正直、心がモヤモヤする自分もいた。
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A「さっきのはなんだったのよ…」
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別に、
好きじゃない、好きじゃないけど…。
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この、
変な気持ちは……
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A「……なんだろう…」
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なんか胸のあたりが
すっごい、ムカムカする―…
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シノハ - この作品、本当の私と性格が…似てる…(笑 次も楽しみにしてます!頑張ってください! (2014年10月12日 0時) (レス) id: 6f5cb1dca5 (このIDを非表示/違反報告)
ヒナ - 萌え萌えです〜( ^ω^ ) (2014年3月20日 15時) (レス) id: a5419c006b (このIDを非表示/違反報告)
清条桜花(プロフ) - すごい良いです(*´_`*)
王子二人ともかっこよすぎ!
めっちゃ主人公にも萌えました!ありがとうございました(つω`*) (2012年12月16日 21時) (携帯から) (レス) id: 9a5d498568 (このIDを非表示/違反報告)
☆聖奈☆(プロフ) - 次も、頑張ってください! (2012年8月3日 1時) (レス) id: 81cb204c94 (このIDを非表示/違反報告)
かりん(プロフ) - 読んだよ~(^^)/頑張って下さい!(*^^*) (2012年8月2日 20時) (レス) id: 0b4d2d930e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:*琳檎* | 作成日時:2012年7月1日 14時