君に恋した理由｡【*名前変換オリジナル】

(11)貴方side. ページ11

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A「…え…？」


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柚樹「……あ｡」


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"可愛い"


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それは､

私のことを指したのだろうか…


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それとも

私､自惚れちゃった…?


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柚樹「…いや､…冗談､だからさ｡」

A「…は､ははｯ…そう､だよね?あはは…」


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柚樹･A「………｡」


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やだ､私ったら…


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気まずい空気にさせちゃった…


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"可愛くねーの"


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聞いたでしょ？

佳祐からの一言｡


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それを聞いて私のことだ､なんて思うの？


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違うでしょ｡


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そもそも､

私に可愛さのかけらなんてないんだから｡


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可愛い子なんて

クラスの中にだってたくさん居る｡


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私なんて

"平凡な女の子"


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A「……なんかごめんね?」


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謝ったけど､柚樹は返事してくれなかった｡


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まぁ､

別にいいけどさ｡


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これからしゃべることはそんなにないだろうし｡


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喋ったら喋ったで女子からの視線いたそうだし｡


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うん､まぁいいや｡


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そして私はﾌｲｯ､と柚樹から黒板の方へ顔を戻した｡


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時だった｡


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A「…痛ｯ…」


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行き成り､

紙飛行機が飛んできて見事に私の頭に命中｡


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飛んできた方向を見てみると､


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A「……本当にむかつくなぁ…」


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佳祐がﾆﾔﾆﾔしながら此方を見ていた｡

きっとこの紙飛行機を飛ばした犯人はアイツだろう｡


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アイツは

「開いて開いて」っていうｼﾞｪｽﾁｬｰを送ってくる｡


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仕方ないから開けた｡


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― ｶｻｯ､


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そこには､

『Aって結構ｲｹﾒﾝ好き?(笑)』


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と､書かれていた｡


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私は暫くその紙を見つめたあと､

折り目に沿って再度折直して…


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― ﾋｭｯ､


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っと､飛ばしてやった｡


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佳祐「いってえ…」


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そしてアイツに命中｡

ざまぁみろ､って心の中で呟いて､


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『んな訳ないでしょばーか』


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って口パクした｡

ﾍﾞｰｯ､って舌を出して今度こそ黒板へ集中する｡


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佳祐「……本当に可愛くねぇの……」


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