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29.【Final treatment】 ページ29
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「…櫻井先生！何やってるんですか!?」
「ぅわ医院長！
A、逃げるぞ。」
「へっ!?」
言うと共に、私の手を掴んで引く櫻井先生。
「あっ…ちょ！」
「すみません医院長！
彼女が可愛い過ぎてつい(笑)」
爽やかに笑いながら凄いことを言ってる…。
櫻井先生に手を引かれるがまま。
…てか
「か…のじょ？」
「あれ？俺のこと好きじゃないの？」
「…!?」
私の顔が、かぁ〜っと熱くなる。
やっぱりバレてた…。
.
「まぁ、ここで俺をフったら許さねぇけどな(笑)」
「え？」
「…日曜、夕方5時に病院の駐車場に来い。」
「えぇっ///」
それってつまり…
.
「はい、俺のカルテ(笑)」
そう茶化しながら渡したのは、一枚の紙切れ。
数字と英字が書かれている。
「これ…」
「もうお前は、俺の患者じゃなくて俺の女だから。」
……はい(笑)
.
.
すっごく無理矢理で
意地悪で、俺様で…
でも、そんなあなたが好きみたいです。
.
あなたが私にくれたカルテは
…恋に効く治療のカルテでした。
【END】
終わり
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作者名：ハロ
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/list/helloamnos/
作成日時：2011年3月11日 21時
