◆俺様のカルテ◆ (ページ16)

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次の日

入院生活も今日で15日を迎える。

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あのキス以来

もしかしたら…っていう期待を抱くのに

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「はーい
おはようございまーす。

今日も寝顔がひっどいぞ？」

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まるで何事もなかったかのように相も変わらず意地悪毒舌で…。

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なに？ホント意味がわからない。

あなたにとって私は何なの？

単なる患者？

奇妙な関係がもどかしい…

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「うるさいですよ

朝っぱらから…。」

「ったくもー

ホントは俺に来てもらえて嬉しいくせに？(笑)」

「…。」

ﾄﾞｷｯと鳴る心臓。

…正直、図星なのが凄く悔しい。

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すると今度は、私の耳元まで顔を近づけ

「起きないと襲うぞ？」

と囁いた。

甘く誘うような声が耳をくすぐる。

冗談だってわかっているのに…

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ダメ、もっとﾄﾞｷﾄﾞｷしちゃう…。

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「あれ？いいのか？」

「………っだめです！」

うるさい胸を押さえ込んで、私は顔を櫻井先生に向けた。

必死の全否定。

「わかりましたから…起きますよ。」

そう言って渋々上半身を布団から起こすと、

おでこに、がっしりとした男の手が伸びてきた。

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