ドッキリ ページ41
『ちゃ〜！Aです！』
今日は珍しく撮影モチベが高く、トミーとのご飯の約束があった。誘ったのが私だったのもあってドッキリを企ててみる。お店から撮影許可がおりて良かった。
『今からトミーとご飯の予定があってあと20分で約束の時間になるから急ぎで企画説明しますね？今から彼がここに来るんですけどちょっとしたドッキリを仕掛けたいと思います！名付けてA妊娠ドッキリ〜！』
ぱちぱちと手を叩き時計を見ると思ってたより時間が無くて焦る。
『やばいやばい、来ちゃう...まぁ私の彼氏とトミー仲良いんですよ。なんでとは言いませんがね？結婚の予定もない私を仲良い友達が妊娠させたって知ったらどんな反応するのか気になっちゃいまして...やってみますよ！』
カメラを隠してほんの数分後、トミーがやってきた。
ト｢あ、すみません待たせて！｣
『今来たとこよ、ありがとね。』
一緒にメニューを見て注文を開始。
ト｢お造り2人前、シーザーサラダ、あとあら汁も｣
『たこから食べたい』
ト｢たこの唐揚げもお願いします。飲み物は？｣
『ウーロン』
ト｢ウーロン茶2つで｣
飲み物を合わせてくれたようでちょっと申し訳ない。店員さんが居なくなるとトミーが口を開いた。
ト｢この後仕事っすか？｣
『今日はもう無い』
ト｢なんでお茶？体調悪いんすか？｣
『なんかお茶の気分だっただけ。』
ト｢なんか最近めっちゃ痩せてってません？不安になるんすけど。｣
『え、そうなの！写真集の為に身体絞ってからどんどん体重減ってて焦ってんの。』
ト｢ダイエットしてませんよね？カンタもめっちゃ心配してましたよ？｣
『してないしちゃんと食べてんだけどなんか痩せてってんだよね笑』
雑談を交わしながら料理が届きドッキリを仕掛けていくことにした。
『知義にちょっと相談乗って欲しいことあってさ、いい？』
ト｢どうしたんすか｣
『や、あのまだ誰にも言えてなくて、ちょっと自分でもどうしたらいいか分かんないから今日誘ったんだけどさ...』
ト｢はい、え？カンタにもですか？｣
『カンタにも言えてない...』
ト｢なんすか？何があったんすか？｣
すごく心配そうに私を見るトミー。申し訳ないけどドッキリかけていこう。
『...生理が来ない』
ト｢えっ？｣
気まずい空気が流れているんですけどこれカメラに捉えられてますかね？
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作者名：ぴあ
| 作成日時：2022年7月22日 20時
