ブラーボ ページ32
今日は名古屋でロケがあったついでに愛知ならではの彼と会う約束をしていた。待ち合わせ場所にかっこいい車で現れた彼の家までやってきた。
『家めっちゃ綺麗〜!』
り「あ、ほんと?ありがとう笑」
家主のりょうはさっき一緒に買ったご飯をテーブルに広げて晩御飯の準備をし始めてくれている。当たり前かのように設置されるカメラを横目に腰掛けた。
『撮るんかい』
り「撮るでしょ笑」
『これ何買ってくれたの?』
り「1週間前に今何食べたい〜?って言ったらチキンって言ったからチキン買ってきた。」
『1週間前なんだよなぁ...今日なんなら食べロケしたからあんまお腹すいてないし。』
り「残ったら持って帰って?」
『東京まで!?』
共に手を合わせてご飯を始めると彼が口を開いた。
り「彼氏の話聞いていい?笑」
『聞かれるだろうなと思ってたからいいよ笑』
り「Aって彼氏に怒る?」
『やぁ〜?怒ったことないな多分...おふざけのはあるよ?彼氏のせいでついでにドッキリかけられたりした時にお前さぁ!!みたいな?』
り「あ〜、彼氏はドッキリかけられる職業なんだ?笑」
『あ、そうだ、隠してんだったわ。』
り「ピー要る?笑」
『うっすいピー入れといて笑』
元々りょうはカンタの友達として出会ってるからバリアが緩んで困る。
り「ていうか公表するって決めたのはなんで?」
『100%牽制する為でしょ』
り「牽制したいと思う気持ちAにあったんだ?笑」
『私の獲物だぞって』
り「彼氏は出したくないって?」
『まぁりょうだから言うけど、自分の口から公表すると表に出てる時でもデレデレになってしまうからその自分は出すべきではない。何故なら自分は浮かれられるほどの結果を出せてないから。と彼氏は思ってるんですよ。』
り「あ〜、めっちゃぽいね笑」
『だからこういう形で発表させて貰ったね。』
一旦カンタに怒られるかもしれないな。でも私は浮かれさせてもらう。
り「一緒に黙ってるつもりはなかったの?」
『いや、私は彼みたいに自分のファンのために頑張るとか出来ない人だから私と私のパーソナルスペースにいる人が快適に生きていける事が最重要なんだよね。』
り「それが一般人からすると普通なんだけどね?笑」
『しかも私は今誰かの彼女になる、妻になるようなお仕事も来る可能性がある立場じゃん?実際この前も結ばれない恋だったけど恋愛ドラマに出たし。』
り「見ましたよ笑」
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作者名:ぴあ | 作成日時:2022年7月22日 20時