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テーブルには味噌汁とご飯、そして生姜焼きが並ぶ。よだれがとボケをかましたが、それはボケでとどまらなくなるほどいい香りを放ってる。
カ「うわ、めっちゃうまそ...」
『食っちまおう!』
そう言って早速生姜焼きを頬張ったAさん。
カ「なんでいただきますできないかなこの人は」
『いはーひまふ』
カ「いただきます」
飲みなれた味噌汁の味、いつもと少し違う生姜焼きの味。それらは俺が彼女の手料理を沢山食べさせてもらってるからこそわかること。
カ「生姜多い?」
『あ、そう、ちょっと入れすぎた。辛い?』
カ「んまい、ご飯が進む。」
はふはふと冷ましながらご飯をかっこむとAさんがじっと見つめていることに気がついた。
カ「もしかして俺食べ方汚いっすか?」
『いや、こんな美味しそうに食べてくれたら作り甲斐あるわぁって毎回思う。そろそろ慣れてきて適当に食べてもいいころなのに、いつまで経ってもこれが一番の好物!みたいな顔して食うんだもん。』
カ「いつまで経っても美味いっす」
『あんたは私専用甘やかし機能が搭載されてるね。』
カ「早く食べないと俺が食っちゃいますよ?」
『ダメだろ、残しとけよ。』
カ「早いもん順」
争奪戦のようにおかずが消えていくのもいつものこと。トミーが居ると更にヒートアップする。最後のお肉を取られて怒っていると、ふとスタッフさんがしばらくしゃべっていないことに気づいた。俺の視線に気づいたのか彼はふふっと笑いを漏らした。
「あ、どうぞ。仲良いの続けてもらって!」
カ「俺喋りすぎましたよね?すみません。」
「いやいや、それを撮りに来てるんで!」
『彼女の私とテレビの私が違うんじゃねぇかって言われたの。そんな変わらんよね?』
カ「あー、多少は違いますけどいつもこんな感じです。」
「どこが違います?」
あんまりリアルなことは言えない。いや、言いたくない。だって俺の"彼女さん"をあまり教えたくないから。だから言える範囲だけ教えようか。
カ「パンイチでうろうろしてくしゃみぶっかけてきたり、コンタクトレンズを洗面台の鏡に張り付けたり...」
『あなたも笑ってましたよね?』
カ「靴下洗濯機に入れなかったりしますけどいつもこんな感じのキャラですよ。」
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●AAA @aaa
テレビに女の顔してるAと男の顔してる彼氏さん出てた
●BBB @bbb
彼女の飯大好きマン #A密着
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作者名:ぴあ | 作成日時:2022年7月22日 20時