冒険！とあるモンスター達の物語！

エルの正体 ページ19

ナギside
ナギ「・・・・・・ぅん。ごめんなさい・・」
アイラ「いいんだよ・・・」
ナギ「・・・・じゃあアイラが居てくれるからもう必要ないかな。」
アイラ「？何がだ？」
ナギ「エル、出てきて。」
扉からエルが出てきた。というかすり抜けてきた。まあ、当たり前だよね・・・
ナギ「アイラ、これから話す事、よく聞いてほしい。目をそむけず、しっかりと。」
アイラ「・・・・分かった。」
ナギ「ありがとう。じゃあ言うね。エルは・・」
声を震わせて言った。
ナギ「人間じゃない。私が作った思念。」
アイラ「え？ど、どういう事だ・・・」
ナギ「驚くのも無理ないよね・・・エルは私が２年前、辛くて作り出した、ただの映像」
アイラ「映像・・・でも技を使ったり、しっかりと動いてたよな！」
ナギ「もちろん。私が動くように作った。アイラは分かってくれるよね・・・・」
アイラは沈黙した。その沈黙を破るように、だれかがドアを開けて入ってきた。
ダンテ「おい！ナギ！大変だぞ！あいつが来たぞっ！」
ナギ「あいつ・・・・？まさか・・・？」
ミヤヒカ「何なのー！？大勢で！」
アイラ「あいつって誰だ？」
ナギ「あいつってのは私の・・・・嫌いな奴」
エル「僕の双子の妹、エメル。あいつは凶暴なんだ。エメルの凶暴さを押さえるために僕が居たんだけど・・・そろそろ僕が消えるから・・あいつ・・・」
アイラ「お前・・・消えるのか？」
エル「時間だから。元々ナギの魔力を押さえつけてたしね。ごめんね！じゃあね、アイラ！ナギをよろしく。」
エルは消えた。アイラの目から涙が流れた。
アイラ「・・・エルッ・・・」
ミヤヒカ「分からないんだけど、エルが映像ならなんで双子の妹がいるわけ？」
ナギ「元々エルは人間だったの。死んだから新しく映像として作り直したんだよ。だから妹がいるの。」
アイラ「とにかく止めに・・・行かないと・・(泣)」
ナギ「エルの意思受け継ぐね。私、あいつを封印する。アイラ、誰か援護頼める？」
アイラ「やってみる。」
ナギ「ありがとう。じゃあ、止めに行くよ！あのバカを！」

協力者→←アイラ達の辛き過去

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す