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最強のリスナーがとうとう本社に行く ページ12

「…………マジかよ」

最強のリスナーこと吉田拓哉はえにからの本社ビルに居た。
理由は新しいぬいの打ち合わせである。
拓哉は不安でいっぱいだった。…………もしライバー様に会ってしまったらどうする。
仕事で来て居るにしても、赤スパを投げられている相手が目の前にいたら…
配信者は白目を剥いてしまうことだろう。
心の中で会っても分かってもスタッフさんだと気付いてないフリをしよう。
そう決意したのだった。





「ーー……で、ここの布に部分ですがーー」

「そうですね…ーーを素材としてーー……」

珍しく来客用の会議室に灯がついてるのを見つけた。
見つけたのは、ろふまおの収録の休憩中だった。
スタッフに聞いた所、ろふまお衣装のぬいの話し合いだったらしい。
なんでも有名な人形師さんが監修だそうで、かなり話し合って居る様だった。
(因みに田角さんも参加してるらしい)

「そうだ!差し入れでも届けてみたらどうですか?」

そう言ったスタッフさんの一言により、差し入れをろふまお四人で届けることになった。

「しつれーしまーすっ」

「ちょっアニキ!軽すぎですよ!」

「早く入りなさい甲斐田」

「早くしてよ甲斐田君。後ろが詰まってるんだぞ」

「すみません…」

不破を先頭に甲斐田、加賀美、剣持が部屋に入ると、机にはとんでもない量の布と資料が置いてあった。

「差し入れです」

「皆んなありがとうね」

加賀美が田角に差し入れの箱を渡す。まぁ、差し入れといってもただの饅頭である。
加賀美が来客らしき人物へ顔を向け、挨拶をしようとした。

その時だった。








「ミ゚ッ」

「えっ?」

来客らしき人物が真っ青な顔になって倒れたのだ。

「!?…………大丈夫ですか!?」

近くにいた冷静さを取り戻したスタッフが来客者に声をかける。
しかし閉じられた目はいっこうに開く気配が無い。

「吉田さん!?」

田角が来客者に近づく中、剣持も冷静さを取り戻したので救急車を呼ぶ準備をしていた。
やはりこう言うところが高校生ぽく無いのだと甲斐田は後に語った。


拓哉は薄れる意識の中、喜んでいた。

(あぁ…これでライバーの姿を見る事は無くなったぞ。良かった…)


まさか扉の前で話して居るのが聞こえて、その声が完全に「彼ら」だったのでわざと具合を悪くして本社に来て、倒れただなんて言えないなぁと呑気に笑っていたのであった。


最強のリスナーは全てを予測して行動するのである。

最強のリスナーは曲も作れる→←最強リスナーのお友達



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0 - LOVE【50,000】 (2月22日 17時) (レス) id: 645ad981c2 (このIDを非表示/違反報告)
紫葡萄(プロフ) - zelloさん» そのまま彼氏面して頂けると幸いです!スパチャありがとうございます!w (9月6日 7時) (レス) id: af2cbe897f (このIDを非表示/違反報告)
zello - ほう……面白い(後方腕組み彼氏面)【50,000】 (((( (9月4日 22時) (レス) @page17 id: 09a9b39131 (このIDを非表示/違反報告)
お仕事大好きマン - おみさん» 普通に打ち間違えてました…報告ありがとうございます! (2022年12月23日 2時) (レス) @page14 id: 19e4c5ba30 (このIDを非表示/違反報告)
おみ(プロフ) - 14ページの曲名の部分ってfeatじゃないんですか?違かったらごめんなさい (2022年12月23日 0時) (レス) id: 284adcf210 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紫葡萄 | 作成日時:2022年12月17日 22時

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