【七つの大罪】原罪の歌姫〜序章〜

魔女ビビアン〜Witch Bebean 〜 ページ38

お姫さま達が

楽しくしてた頃。

お妃様は憤慨しておりました。

ビ)「鏡よ鏡、もう一度問う…。

　 世界で一番美しいのは誰！?」

『何度でも申しあげます。

　世界で一番美しいのは

　森の奥で小人達と過ごしている

　白雪姫でございます。』

ビ)「あの子は死んだはずでしょ！?」

『死んではおりません。』

ビ)「何なのよあの小娘！

　 まったく狩人なんて使うんじゃなかったわ。

　 もういい…

　 私の手で殺してやる！!」

言うが早いかお妃様は

地下室に向かいました。



カツカツ

ギィー


ビ)「さて、どうやって殺してやろうかしら？」

絞殺。

刺殺。

溺死。

…毒殺。

ビ)「これがいいわね。」

そして、

魔女ビビアンは

毒りんごを作りあげ、

さらに自らを醜い老婆の姿にしました。

ビ)「こんな醜い姿になるなんて

　 最悪だわ。

　 とっとと殺して元に戻りましょう。」


カツカツ

先を急ぐビビアンを

呼び止める者がいました。

マ)「あなた…もしかして、お母様なの？」

ビ)「マーガレット…。」

べ)「姉様！今の私達にお母様なんて

　 いないんだよ？」

ビ)「ベロニカ…お前は本当に生意気だわね。」

マ)「その姿は…。」

ビ)「ちょっと出かけるだけよ。

　 …お前達の妹の所にね？

　 そうだ、言葉遣いもかえなきゃ。」

マ)「エリザベスの所に？」

べ)「エリーに何をするきだ！」

ビ)「ひっひ。大したことじゃないよぉ。

　 あの小娘は死んでもらうだけさ。」

マ)「そんな！」

ビ)「くそっ!ここから出しやがれ！

　 エリーを殺すんなら、

　 あんたを殺してやる！」

ビ)「ひっひ。安心しな、

　 あの子を殺したらお前達も

　 殺してあげるよぉ。

　 死ぬ時も三姉妹一緒がいいもんねぇ？」

べ)「ふざけんな！」

マ)「ベロニカ！」

ビ)「恨むんなら自分達の顔を恨みな。」

カツカツ





…白雪姫に命の危機が

迫っていました。



　

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