【七つの大罪】原罪の歌姫〜序章〜

第一話 ページ3

コツコツコツ……

トントン

?)「来たか…。入れ。」

ガチャッ

あ)「お呼びでしょうか。ヘンドリクセン様。」

へ)「…近々、バイゼルと言う町で喧嘩祭りと言う催しが行われる。」

あ)「それが?」

へ)「その祭りには優勝者に賞金と、ある武器が渡される。」

あ)「ある武器？」

へ)「七つの大罪が１人。嫉妬の罪(サーペント・シン)のディアンヌの神器。

　 『ギデオン』だ。」

あ)「……七つの大罪！!」

へ)「この噂を聞きつければ奴等がこの祭りに来ることは間違いない。」

あ)「成る程…。そこを狙え、と。」

へ)「ああ。既にヘルブラムにこの事は伝えてある。おそらく部下とともに祭りに向かうだろう。」

あ)「ヘルブラム卿が…?」

へ)「なんでも、知り合いがいるらしくてな。本人の希望だ。」

あ)「知り合い…ね。」

へ)「そこでお前にはヘルブラムとともに祭りに向かってほしい。

　 七つの大罪討伐は勿論だが、ヘルブラムが馬鹿なことをしないよう見張っていてほしい。」

あ)「承りました。…あの人と同じ任務なのはあまり気乗りしませんが…。」

へ)「お前はヘルブラムが嫌いなのか？」

あ)「嫌い、というよりは苦手ですかね…。」

へ)「まあ、仕事だと思って割りきってくれ。」

あ)「はい。」

へ)「話は以上だ。」

あ)「では、失礼します。」

ガチャッ

へ)「待て、もうひとつ。」

あ)「何でしょうか？」

へ)「…他の聖騎士がいないのなら、別に敬語でなくてもいいぞ？」

あ)「…承りました。いつもの癖でつい敬語になっていました。

　 …七つの大罪討伐任務、頑張って来るよ。

　
　

　 …義父(とう)様。」

ガチャン

コツコツコツ…

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