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忘れるために、
女の子と付き合うては、
本気になれずに、別れるの、繰り返しやった。
コロッケ買いたいけど、
お金、持ってへん。
ポケットん中、探ったら、
５円しか、入ってへんかった。
「コロッケ、４個下さい」
不意に、後ろから、そんな声が聞こえて。
びっくりして振り返ったら、
たっちょんが立ってて。
さっさと、お店のおばちゃんに、
５００円玉、渡してる。
コロッケ、４個も食べんの？
高校ん時より進化してるやん！
「昔っから、
なんでそない走んの、速いねんて。
しんどっ・・・
章大もコロッケ食いたいんやろ？はい」
憮然とした顔で、文句言いつつ、
コロッケ１個、俺に差し出してくれた。
「ありがとお」
たっちょんの、
いつも通りの雰囲気に流されて、
つい受け取ってもうた。
商店街で立ち食いなんて、
学生ん時ぶりや。
「うまっ。
はよ、章大も食えって。
冷めてまうで」
たぁは、ほんまに美味そうに食べるねんなあ。
そういうとこ、めっちゃ、きゅんてなるねん。
「うん・・・
頂きます」
・・・めっちゃ美味い。
美味くて、泣けるって、あるねんなあ。
俺の人生で、これが、
最後のコロッケかもしれへん。
頑張って、涙、止めて、
「・・・大倉、お金、あとで返すわ」
無理にやけど、笑って言えた。
「なあ、なんでさっきから、
大倉呼ぶねん。
嫌や、そん呼び方」
もう、恋人ではおられへんやろ？
友達にも、戻られへんから、
なんて呼んだらええんやろう。
「大倉くん、」
一番、最初、出会った時の呼び方、してみたら。
たぁは、ますます、ぶんむくれた。
「はあ？
もう、ほんまに・・・」
たぁが、俺の手を引いて、
黙ったまんま、
商店街を引き返し始める。
繋がれた手が熱い。
許してくれるんかな。
けど、少し前を歩いてる横顔は、
どう見ても、まだ怒ってる。
「大倉、どこ行くん？」
「バイク、停めてあるねん。
錦戸心療内科に。
やから、戻る」
「俺も、チャリ、置いてあるねん」
「・・・」
思いっきし、無視された。
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みき(プロフ) - 久しぶりに倉安のお話を読み返させてもらいました！ピュアなたっちょんと天使で策略家な章ちゃん、可愛くてキュンキュンでした！何度読んでも良いですね(*/∀＼*) 全作品を読み返す時間が欲しいです(>_<) (2020年6月28日 13時) (
レス) id: eb998853f9 (このIDを非表示/違反報告)
蒼乃碧(プロフ) - 御無沙汰してます、まさか大好きな倉安をfoolさんの作品で読めるとは！朝から一気に読み、元気100倍、コロナぶっ飛ばす勢いで働いて来ます(｀・ω・´) (2020年3月2日 6時) (レス) id: b2e7866667 (このIDを非表示/違反報告)
みき(プロフ) - エピローグ更新ありがとうございます(*/∀＼*) 小悪魔なヤスくんほんっとに可愛いです！ピュアなヨコもまた可愛いです！また更新して頂けるのを楽しみにしております♪ (2019年12月3日 0時) (レス) id: ad46af1069 (このIDを非表示/違反報告)
ひ み さ(プロフ) - お疲れ様でした(*^^*) 小悪魔なヤスくん、やっぱりいいですね(///∇///) 機会があったら、またよろしくお願いします、素敵な作品ありがとうございました♪ (2019年11月27日 2時) (レス) id: 6eb2ce4a4e (このIDを非表示/違反報告)
みき(プロフ) - 完結おめでとうございます！お疲れ様でした！小悪魔なヤスくん大好きです♪このお話の続きがもし読めたら嬉しいです。また、色んなメンバーと小悪魔なヤスくんのお話も読んでみたいです。 (2019年11月26日 7時) (レス) id: ad46af1069 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：fool x他1人 | 作成日時：2019年10月1日 19時
