２ ページ2
お互いのことは何でも知ってるし、
誰よりも俺を分かってくれてるんは、
ヤスやって言い切れるし、
俺も、ヤスにとってそうでありたいなあって思ってる。
親友以上、家族未満、てとこかな。
いや、家族以上、恋人未満？
ちゃんとした恋人が出来たことない俺が言う事ちゃうけどな。
Aちゃんを好きになりかけてる、ってことは、
ヤスにもまだ報告してないねんけど・・・
ヤスもいつも、Aちゃんは、
ええ子やな言うてるし。
応援してくれるはずや。
今度こそ、必ず、
人生初の、普通にまともな彼女を作りたい。
待ち合わせの居酒屋に到着。
定時間際に課長に仕事頼まれたせいで、
待ち合わせの時間に、ちょっと遅れてもうた。
「お連れ様、もうお揃いです」
店員のお兄ちゃんに案内されたのは、
奥の個室の禁煙スペース。
タバコ吸わんAちゃんのため思って、
俺、気を回してん。
「ごめん、遅れ、・・・」
笑顔で挨拶しようとしてた俺は、
凍りついてもうた。
目の前で、繰り広げられてる光景。
・・・ヤスがAちゃんと、
いちゃついてる。
「これめっちゃうまいで。
Aちゃんも飲んでみ？」
「いいよ、日本酒、苦いから」
「うわあ。
Aちゃん、女のコらしなあ。
可愛い」
俺に気付きもせんと、
このやり取り。
付き合いたてのカップルそのものや。
いや、ヤスって誰に対しても距離近いし、
そういうわけでもないんか？
と、無理に思おうとしてる、俺。
どう自分に都合のええように見ても、二人、ええ雰囲気やねんなあ。
掘りごたつの座敷で、
テーブル挟んで座ってもええはずやのに、
二人並んでるし、
距離がやけに近い。
掘りごたつの下で、
足、絡ませてるかのような、空気感。
ヤスも、ここ数年は彼女おらんし。
やたら、Aちゃんのこと褒めてた。
もしかして・・・
Aちゃんだけを見てたヤスが、
急に、顔を上げた。
「あっ、おおくらぁ。
やっと来た！
待ってよ思ってんけど、
先、一杯だけ飲んでもうた」
「大倉くん、こんばんは」
ヤスの方が、Aちゃんより舌ったらずって、
どないやねん。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 702人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みき(プロフ) - 久しぶりに倉安のお話を読み返させてもらいました！ピュアなたっちょんと天使で策略家な章ちゃん、可愛くてキュンキュンでした！何度読んでも良いですね(*/∀＼*) 全作品を読み返す時間が欲しいです(>_<) (2020年6月28日 13時) (
レス) id: eb998853f9 (このIDを非表示/違反報告)
蒼乃碧(プロフ) - 御無沙汰してます、まさか大好きな倉安をfoolさんの作品で読めるとは！朝から一気に読み、元気100倍、コロナぶっ飛ばす勢いで働いて来ます(｀・ω・´) (2020年3月2日 6時) (レス) id: b2e7866667 (このIDを非表示/違反報告)
みき(プロフ) - エピローグ更新ありがとうございます(*/∀＼*) 小悪魔なヤスくんほんっとに可愛いです！ピュアなヨコもまた可愛いです！また更新して頂けるのを楽しみにしております♪ (2019年12月3日 0時) (レス) id: ad46af1069 (このIDを非表示/違反報告)
ひ み さ(プロフ) - お疲れ様でした(*^^*) 小悪魔なヤスくん、やっぱりいいですね(///∇///) 機会があったら、またよろしくお願いします、素敵な作品ありがとうございました♪ (2019年11月27日 2時) (レス) id: 6eb2ce4a4e (このIDを非表示/違反報告)
みき(プロフ) - 完結おめでとうございます！お疲れ様でした！小悪魔なヤスくん大好きです♪このお話の続きがもし読めたら嬉しいです。また、色んなメンバーと小悪魔なヤスくんのお話も読んでみたいです。 (2019年11月26日 7時) (レス) id: ad46af1069 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：fool x他1人 | 作成日時：2019年10月1日 19時
