カナダ1の家族【ranfren】【短編集】

ペットの私がこんなこと…！！【All】【リクエスト】 ページ6

私はアイボリー家のペットです

普通ならペットは色々と大変な思いをします

馬馬車のように働かせられたり

サンドバッグにされたり

人によっては実験台にされたり

先に他のペットがいると上下関係を持たされたり

結構大変な思いをします

でも私は…

「おはようA、朝ごはん出来てるよ。
Aの好きなものを沢山使ったんだ」

『わぁ！ありがとうございます！』

「あの、A…この後散歩行こうよ。
とっても綺麗な場所を見つけたんだ」

「ん、俺も行くわ」

『うん！綺麗なところ気になる！』

「ね、ねぇA。後で一緒に居てもいい？
君と一緒にいるとランダルが乱暴しないし安心する…」

『うん。分かった』

「ねぇA！後で」

「ランダル、
君はこの後手伝いをするんじゃなかったかい？」

「……」

『あはは…』

いや何があったらこうなるの！？

なにこれ！？

愛され系や逆ハーなんていうのを聞いたことあるけど

なんで私が！？

可笑しいでしょ！！？

毎日ビックリだわぁ…

まぁ

酷いことされるよりはマシだけども…

『ご馳走さまでした』

「はい、御粗末様でした」

「それじゃ、行こっか」

『うん！』

外に出ると夏の涼しい風が吹く

「今日はいつにも増して涼しいな」

『夏だからねぇ』

カナダはなつでも20℃前後で暑いとかは基本ない

「こっちだよ」

『わぁ！凄く綺麗な所だね』

「でしょ」

「いつもの道を少し外れただけで
こんなとこがあるなんてな」

いつも狩りや散歩をしている道の外れに

アニメや漫画で見る幻想的な花畑があった

「ここ、Aに相応しい所だなって思って…」

『えっ…あはは、ありがとう。っわ』

ぽふっと頭に何かをのせられた

『花冠？ニェンがやったの？手先器用だもんね』

「ん、そろそろ帰るぞ」

「あ、うん。そうだね」

「Aはそれ外すなよ」

『えぇ…まぁいいけどさ』

にしてもニェンがこんなことするなんて意外だな

「おかえり。
Aはとても可愛くなって戻ってきたね。
花冠なんて、よく似合うよ」

『ありがとうございますマスター』

ペット足るもの

マスターに褒められることはとても嬉しいことだね

「A…」

『ん？あぁ、セバスチャン。今行くよ』

セバスチャンはマスターの弟のランダルのペットだ

ランダルは子供らしい好奇心があって

セバスチャンはそれに振り回されてる

いやこれが普通のペットの扱いだと思うけどね…

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