カナダ1の家族【ranfren】【短編集】

友達…？【ランダル】 ページ16

「あぁ、クソ。またダメだ」

『また目玉を切り刻みたいのかランダル。学習しないね。
前もハサミじゃ切れなかったじゃないか』

Aは僕を煽る

「…うるさいな。
君じゃなかったら切り刻んでたところだよ」

僕とAは友達なんだ

友達はすぐに壊していいものじゃないだろう？

『嗚呼、そろそろ門限だから帰るよ』

「え…早くない？」

『昨日と全く変わってないよ。
時計を見ることを覚えたらどうだい？』

「…」

いつまでもイラつくな

「じゃあほら、このゲームしたら帰っていいよ」

ハサミを目の前に出してみよう

それで驚きでも恐怖でもしてくれれば僕は満足するだろう

『ダメに決まってるだろ。
私は君と違って人間なんだ。
今ハサミを掴んでいるのも、私には危ないことなんだ』

「…わかったよ」

なんなんだ今感じた圧は…

『じゃ、また明日』

「…」

「彼女はは強い人間だね」

「兄さん…」

兄さんがここまで言うなんて

友達としては誇らしいというか

なんか悔しいな





翌日

『よ、ランダル』

「A…え？」

スカート？

ということはAは女の子だったのか！？

『あー、今までメンズ続きだったからね』

め、メンズ？

なんだそれ呪文か？

『あれ、メンズを知らない感じかい？』

「し、知ってるよそのくらい」

『へぇ〜？』

「ほ、ほらほら遊ぼうA」

調子がいつも以上に狂う

『今日は外で遊ばない？』

「それは何故だい？」

『今日はこんなに晴れなんだ。雲一つない。
ランダルと遊ぶのはずっと家の中だったんだ。
たまにはいいじゃないか』

「……まぁ、たまにはね」

『決まりだね！』

外に友達と遊びに行くのか

案山子の友達以来かもしれない

「いや、寒いじゃないか」

『家慣れしてるからじゃないの』

いやいやこれは寒すぎる

なんでスカートなんてスースーするものをここで履けるのか

Aも人ならざるものなんじゃないのか

『うわっ』

強く風が吹く

「ちょっ…」

『ひっ』

それは弄ぶようにAのスカートを上げた

「ピンｯ…」

僕は女じゃないから分からないけど

女性らしい？淡いピンク色が見えた

「なんてもん見せてくれるんだ」

『私に言われても…もう最悪…』

「…っ」

恥じててみたAの赤面した顔に

僕は今までにないくらいゾクッとした

「ねぇ、もっと見せて」

楽しい学校生活！！【ALL】【リクエスト】※最後にちょっとしたお知らせ→←君は夢の方がいいだろう？【サトル】【リクエスト】

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