第三十五問 ページ8
そんな風に吉井の話に花を咲かせていると突然、何かを思い出したように島田が声をあげた。
美波「そうだ！すっかり忘れてた！」
急に大声を出した島田にオレと姫路が怪訝そうな顔をする。どうしたんだ？島田ってば。
姫路「どうしたんですか？」
美波「赤城の恋愛話を聞いてないのよ……！」
島田がように悔しそうに言うと、姫路も思い出した手を叩いた。
姫路「あ！本当ですね。赤城さん、教えて下さい！」
え？なになんなの？急にそういう流れになるの？と、オレが混乱している間にも話は着々と進んでいき……。
美波「さぁ！教えるのよ！」
これは逃げきれないなと、オレは直感で確信した。こういう時の人間の本能は流石だなぁ。よくみると二人とも手に武器もってるよ。
A「わ、わかった。話すよ。話すからその物騒な物片付けよう？」
そう言ってやっと、二人は手に持っていた武器を制服に隠した。おい、ポケットにあんなん入ってるとか超恐いぞ！
A「えっと。土屋ってさ、好きな事には真剣に取り組むんだ。ほら、二人もわかるだろ？土屋って盗撮とか盗聴とか……好きな物に真剣に取り組む所。ていうか、実際、土屋の盗撮した写真買ってたよな」
美波「……そうね。って、え？なんで赤城ってば知ってるの？」
姫路「……赤城さんも盗聴でもしてるんですか…？」
……二人の疑問の声が聞こえるけど聞こえない聞こえない。矛盾してるけどオレは知らない。
A「あの真剣に取り組む姿。カッコイイんだ。前に土屋に女子に嫌われてまでどうしてそんな事するんだって聞いた事あったんだけどそしたら「……俺の写真を待っていてくれる人がいる」って！本当に惚れたよ……」
姫路「してるんですか!?せめて否定して下さいよ!?……でも、凄い事言いますね、土屋君」
美波「確かにカッコイイかも。……なんか違う気がするけど」
それからしばらく、オレ達はそれぞれ好きな人の良いところを語りあっていた。そして、いつのまにか。
美波「良いと思うわ！瑞希にA！」
姫路「お互い頑張りましょうね。美波ちゃん、Aちゃん」
A「後悔しないように頑張れよ！美波、瑞希！」
呼び捨ての仲になっていた。……すげえ進歩だ。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 38人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
紅緒(プロフ) - 更新頑張ってください楽しみにしていますムッツリーニたちが今後どうなっていくのか本当に楽しみです！ (2015年9月21日 12時) (
レス) id: cb9e50e96d (このIDを非表示/違反報告)
名無しです。 - 康太すごい好きですもうほんと好きです更新頑張ってくださいぃぃぃぃぃぃぃ (2015年8月29日 1時) (レス) id: 30e46bae41 (このIDを非表示/違反報告)
わらび餅(プロフ) - 面白かったです！更新ファイトです(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) (2015年6月12日 23時) (レス) id: 0d0380cb65 (このIDを非表示/違反報告)
悠 - 面白いです！ムッツリーニ好きなので、、、更新頑張ってください！ (2015年4月19日 15時) (レス) id: 101809aac4 (このIDを非表示/違反報告)
深夏(プロフ) - 海玻さん» ありがとうございます！ (2014年10月27日 23時) (レス) id: 7b17b9c225 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：深夏 | 作成日時：2014年6月28日 2時
