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もうほとんど見えてない視界の中聞きなれた声が耳に届く
あの声は‥‥
“お前、今日も暴れたなあ”
あいつだ。
「なに‥やって‥」
逃げろ
そう言いたかったけど口は切れてて、
思ったより口は回らなくて
そいつに言いたいことが伝えられなかった
「なんだおめえ？この女の彼氏かあ？」
「ちげえよ。
俺はそいつのダチだ」
そういったあいつの顔はどこか笑ってた気がした
ーー気づけば私を殴り倒していた男どもは床で血まみれになって倒れていて、
助けてくれたそいつは私の血を拭き取っていた
「‥なんで、」
「‥あっちをみろ」
そう言われて顎でさす方を朦朧とした意識の中みる
「‥おじさん、おばさん‥」
それはこの街に来て引き取ってくれた夫婦だった
おばさんなんて涙ボロボロ流して泣いてるし
おじさんに至っては泣きながら警察に大声で説明しててなんか笑えた
「ああ‥だからお前‥」
私を抱きかかえるそいつをみると、
そいつはただ笑って
「お前、お前が思ってるより一人じゃねえぞ」
と言った
あとあと話を聞けばおじさんの古い友達がそのガタイのいいやつの父親らしくて、
私を見てくれないかとそいつに頼みこんだらしい
あぁ、だからあいつはいつもあたしのいるところがわかったんだ。
おじさんも、おばさんも子供に恵まれずどう私に接していいかわからず模索しようとしていたらしい
けど、おじさんとおばさんのところに来た時にはすでに荒れていたあたしをどうにかしようと
本当の家族になれるようにしようと
頑張っててくれたらしい
自分のことでいっぱいいっぱいでなにも考えてなかった。
気づかなかった
警察に捕まって連れて行かれる男どもをぼやっと見ていると、
大号泣しながらおじさんもおばさんもわたしを抱きしめて
ごめんねごめんねって
泣いてた
その日の夜はここ何年の中で一番ぐっすり寝れた。
おばさんとおじさんの手をギュッっと強く握って。
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愛菜(プロフ) - おはようございます！お話読ませて頂きました。相良くんカッコイイですよね〜↑↑片桐くんとの関係にヤキモチ妬いてるのは可愛かったですし！！続きがとても気になります。更新はされないんでしょうか？？ (2020年8月28日 8時) (
レス) id: ec8eca325c (このIDを非表示/違反報告)
ガクト(プロフ) - 貴方は神ですか?いや神ですねわかってます (2019年5月5日 13時) (レス) id: 8876b18522 (このIDを非表示/違反報告)
るるる(プロフ) - 皆さまコメントありがとうございます。こちらのミスでオリジナルフラグの方外し忘れをしておりました。フラグの方は外させていただきましたのでご確認くださいませ。 (2019年3月3日 10時) (レス) id: 07ec3d137d (このIDを非表示/違反報告)
馨(プロフ) - 最高です＼(^o^)／ (2019年3月2日 12時) (レス) id: 1a0bd38bf5 (このIDを非表示/違反報告)
かなと - 編集画面をよく読んでオリジナルフラグをお外し下さい違反です (2019年3月2日 7時) (レス) id: 32a3956d03 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：るるる | 作成日時：2019年3月2日 4時
