10話 ページ10
「はい。Aの。」
『ありがと。』
「そういえば、東雲ってお酒飲めないの？この前も飲んでなかったよね？」
飲めないわけではないけど。
『サイバー班ってシステム障害の緊急対応があるので、飲めないんですよ。その癖が残ってて。』
「えー、でも今は緊急対応？ないんだし、飲んだらいいじゃないですかー。」
「こいつ、酒癖悪いんですよ。」
『ちょっと。笠井。』
酒癖悪くないもん。
「あの、そのちょいちょい言ってくる、詳しいですよアピールなんなんですか。」
ん？山田さん？
「あ、すみません。山田、飲み過ぎ。」
「俺だって、東雲さんと仲良くなりたいのに。本部のエリートなんて勝ち目が。」
「えー、山田さん、ヤキモチですかー？」
「ちょっと、川合、あんたも飲み過ぎ。」
警視庁の飲み会と違って、腹の探り合いとかはないけど、この状況どうしたら？
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『あ、ちょっとすみません。もしもし。』
「先輩ー。緊急対応です。どうしよう。」
また、酒井くん？
でもちょっと助かるかも。
離席して状況を整理したい。
『どういう状況？』
「なんかシステムがエラーはきまくってて。」
『原因は？』
「さっき、鑑識の人が被害者のスマホ持ってきて、いつものように解析しようとしたんですけど、接続した瞬間システムがおかしくなって。」
なるほど。
『ウイルスだね。』
「あ、そういうことか。じゃあ、ソーシャルハッキングの可能性もありますか？」
『いや、それはない。そこだけ、システムを他と切り離してるでしょ。』
「そっかそっか。ありがとうございました。ここからは自分で対応できそうです。」
酒井くんは優秀なのに、こういう時焦っちゃうんだよね。
『うん。頑張って。』
よし。
『すみません。戻りました。』
「緊急対応？」
『うん。被害者のスマホがウイルス感染してて。』
「じゃあ、ソーシャルハッキングとかされた感じ？」
『いや。それは大丈夫。そのシステムだけ切り離してあるから。あの、山田さん。』
「はい。」
『山田さんのいう仲がいいっていうのがどういうものかわかりませんが、笠井とはただの仕事仲間です。』
友達っていうより相棒って感じだし。
『まだ日が浅いので、仲良い感じではないかもしれませんが、山田さんも私の大事な仕事仲間です。笠井と同じです。それではダメですか？』
「東雲、鈍感。」
え？
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みおな - Candydarlinさん» ありがとうございます！嬉しいです。拙い文章ではありますが、今後も温かい目で見守っていただけたら嬉しいです。 (2021年10月4日 7時) (
レス) id: 432915db26 (このIDを非表示/違反報告)
Candydarlin - 私もハコヅメにハマって、夢小説待っていたので、面白いお話を書いてくださって嬉しいです！更新待ってます！ (2021年10月3日 23時) (レス) @page13 id: c58da712a3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みおな | 作成日時：2021年9月17日 12時
