Snow White 3【SN】 (ページ30)

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『…私は、7年前に舞台でデビューしました。
12歳の頃です。

デビュー作をご存知ですか？』

Sk「確か、巌窟王…だよね。」

『そうです。』

巌窟王

これは問題作と呼ばれた作品
監督のオリジナル作品で

幼少期に監禁された主人公エルが
5年後、復讐のため閉じ込めた大人たちを
次々に殺していくサスペンスホラー作品

『初めて受けたオーディションで、落ちたんですけど
審査員にその作品の監督がいて

そのデビュー作品に出ませんかと言われ
デビューで主演を勝ち取りました。

だけど、毎日稽古をして
自我が壊れるかと思いました。

毎日、役になりきり
毎日、人を殺めて

この役がきっかけで私は武道を始めたんです。

小学生の私は気が狂いそうな思いで
あの役を演じ切った。

その時舞台をみたジャニーさんは
私のファンになってくれました。

初めてのファンで。
本当に嬉しかった。

だけど、そんな時家族が事故で死んで
それから私は笑うことができなかったんです。

巌窟王が終わり
私は事務所からシリアス俳優枠に納められたことで

来る仕事は全部性格の悪い仕事ばかりでした。』

彼女の言葉は衝撃だった
彼女は少し視線を下に向けながらも話を続けた

『15歳の時、私に
マネージャーがつくことが決まって

その時に出会ったのが、塩村さんです。

塩村さんは、優しい方でした。
いつも隣で笑かそうとしてくれた。

毎日、苦しかったのに彼のおかげで
私はデビュー当初より
少し気が戻すことができた

そんな戻した中、次に決まった仕事が
BLEACHのやちるだったんです。

もともと、別の役で受けていたんです。

…でもその役は落ちたのに
監督が直々に役をくれたんです。

歴代でも誰も演じてこなかたやちるを。

だけど、それまで笑ったことがなかった私は
やちるを演じ切る自信がなかったのが事実です。

その時私を救ってくれたのは
塩村さんと剣八役の銀さんでした。』

彼女にとって、
塩村さんはかけがえのない存在だと

話を聞く限り、感じられた

『やちるがきっかけで他の役も
だんだん明るい役も貰えるようになった。

私の芸能人生初期の５年間全部
彼らに支えられて過ごすことができました。』