幸せな夜 ページ18
JK▼
宿舎に着いた。
ジミニヒョンがうるさいけど俺はこの手を離したくない。バンの中からずっとAの腕にしがみつきながら歩いた。
まだ大きな家具とかは届いていないとナムジュニヒョンにマネヒョンから連絡が入り、今日Aはどこで寝るかという話になった。
JH「僕のベットで寝よ！」
JK「いや、僕のベットで寝ますよね、A？？？」
『そんな！ 僕ソファで寝るから大丈夫』
「「それはだめ」」
V「じゃあみんなで寝ればよくない？」
たまには四次元が役に立つ(失礼)。
皆もそれは名案だと思ったようで、すぐにリビングに8つの布団が敷くことになった。
＊＊＊
Aから離れない俺に、しょうがないなあとヒョン達がAの隣を譲ってくれた。ちなみに反対側はAとくっつきたいとずっとごねていたジミニヒョン。
今日は本当に色んなことがあったし、今までに無いくらい泣いた日だ。
優しいAは離れたくないと言ったら俺と手を繋いでいてくれた。
まだ寝てないみたいだ。少し聞こえた嗚咽に、俺は繋いだ手を引っ張ってAをこっちに引き寄せた。
『グクヒョン…？』
そのままぎゅっとAを抱きしめる。
温もりが心地よい。
「俺は、Aのこと一時も忘れたことは無いよ。」
俺は続ける。
「Aがいなくなって、A抜きでデビューすることになって、デビューなんてくそくらえ！って思った」
「ごめんね。俺がもっと早く気づけば…」
Aが息を呑むのがわかった。
「どんなに歌って踊って喋っても、いくら音楽番組で賞を取ったって、Aがいないって考えるだけでそれに価値なんてないって思った。
でも、今日こうして再会できて、Aを腕の中で抱きしめることができて、俺はそれが本当に嬉しいし、何よりも価値があると思う」
Aがほろほろと涙を溢れさせる。
『ずっと不安だった。会える機会は何回もあったけど、怖くて全部避けてきたんだ。』
『謝んなきゃいけないのは僕だよグクヒョン…。弱くてごめんなさい、っ、。…こんな僕でも前みたいにしてくれる？』
「馬鹿A。当たり前に決まってるでしょ」
俺がそう言うと、Aは俺に抱きついた。腕に力がこもる。俺も腕全体を使ってAを包んだ。
「俺が、Aにたくさん夢を見せてあげる。二度と忘れないくらいの夢」
「もう、離さないから」
柔らかいシャンプーの匂いを胸に吸い込んで、眠りについた。
。
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白鳥彩(プロフ) - すごくおもしろいです！是非パスワードを教えてください。これからも応援していきます！ (2023年1月2日 13時) (
レス) id: 14f3399da6 (このIDを非表示/違反報告)
向日葵(プロフ) - すごく、おもしろいてす。是非パスワード教えてもらいたいです。これからも大援してます✨頑張ってください。 (2022年3月20日 15時) (レス) id: 94a9bcecb9 (このIDを非表示/違反報告)
キチ(プロフ) - パスワードを教えていただきたいです！ (2020年6月23日 23時) (レス) id: a660e3d78b (このIDを非表示/違反報告)
ふくちゃん - 最高の作品です！ぜひ続きをよろしくお願いいたします！！ (2019年2月13日 23時) (レス) id: caf3a9e48f (このIDを非表示/違反報告)
パボ(プロフ) - とてもいい作品でした…（泣）そして次の作品のパスワード教えていただいてもいいでしょうか？？ (2019年1月5日 8時) (レス) id: c5856a50f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おるか | 作成日時：2018年2月22日 22時
