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-松坂-
ー2次崩落 30分前
コンコースでの治療をしていると無線が入った。
「藍沢、こっちに来られる？妊婦が頭部外傷で痙攣してる。」
線路内で妊婦を診ている緋山先生からだ。
「無理だ。こっちも骨盤骨折でパッキング始めてる。」
「私が骨盤骨折診るわ。少し待ってて。」
コンコースにも派遣医師が何人か来てる。
ここは彼らに任せて下に行った方がいいだろう。
「…分かった。待ってる。」
「白石先生！下に応援行ってくるわ。ついでに新生児キットも持っていく。」
「それは僕が。」
私が耕作の返事を待って、白石先生にそう伝える途中、私の手から新生児キットが離れた。
見上げると新海先生がいた。
「僕がそっちに行きます。松坂先生は藍沢のところへ。」
「分かりました。ありがとうございます。」
線路内に下りると、想像以上の現場だった。
黒タグには青いシートが被せられ、粉塵も舞っている。
アメリカでも何回か災害現場には派遣されたが、毎回来てもこういうところは慣れない。
「耕作！」
「真津梨、」
耕作の姿を見つけて思わず名前を呼ぶと、耕作は心配そうな目で私を見た。
「大丈夫か？」
「私は大丈夫。そっちは？」
「骨盤骨折でパッキング始めた。緋山の方は？」
「新海先生が行ってくれた。」
「そうか。なら、ここは俺に任せて真津梨は藤川のところへ行ってくれ。一人で診てるはすだ。」
分かった、と言って立ち上がろうとした腕を耕作に掴まれる。
「上から地下水か何かが漏れてる。念のため、確認してから行った方がいい。」
耕作の言う通り、確かに上から水が垂れてきていた。
「分かった。白石先生に確認してみる。」
私は白石先生に無線を入れた。
「松坂先生、どうかした？」
「上から何かが漏れてるの。地下水かもしれない。確認して、」
「真津梨！！」
私が白石先生と話している途中、耕作に名前を呼ばれたと思ったら、身体が急に前に倒れた。
目の前が真っ暗になって、とてつもない轟音が耳に響いた。
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金木犀(プロフ) - いのちのつづき、一気読みしちゃいました。劇場版のお話は書かないんでしょうか？ぜひ、書いて欲しいです (4月12日 18時) (
レス) id: c113e60c99 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃむ - 完結おめでとうございいます！お話が始まったときからずっと読んでいたので私も感慨深いです！お疲れ様でした！次も頑張ってください。 (2017年10月9日 0時) (レス) id: f1a6d9a1e2 (このIDを非表示/違反報告)
しゃち(プロフ) - あいかさん» あいかさん、コメントありがとうございます。無事に最終回を迎えることができました！ここまで応援してくださって本当にありがとうございます！番外編もありますので、もし良かったら覗いてくださいね。 (2017年10月1日 17時) (レス) id: 5d35c31aac (このIDを非表示/違反報告)
あいか(プロフ) - いよいよ最終回ですね！展開がかなり気になるので更新最後まで頑張ってください！ (2017年9月30日 21時) (レス) id: 1722f61193 (このIDを非表示/違反報告)
しゃち(プロフ) - あいかさん» あいかさん、コメントありがとうございます。あいかさんからの応援、本当に励みになります。次がいよいよ最終話！楽しみにしていて下さいね。 (2017年9月30日 14時) (レス) id: 5d35c31aac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しゃち | 作成日時：2017年9月28日 16時
