想いが過去に変わって -6- ページ7
想いが過去に変わって -6-
「李々、今日夜ご飯一緒に食べへん？」
「あー、ごめん。今日は予定がある。」
「二宮くん？」
「…いや、斗真くん。」
収録後の楽屋のソファーで李々と並んで寛いでいた。
俺は今日の夜の予定が空いていたから、李々に声をかけたら予想外の返事が返ってきた。
「生田くん？」
俺が聞き返すと李々は頷いた。
李々が俺の誘いを断るときは何か予定があるとき、そしてその相手は大体二宮くんだったのに、突然出てきた生田くんに俺は戸惑った。
「横山くんと一緒なん？」
「ううん。今日は斗真くんだけ。」
横山くんと一緒に生田くんと遊ぶことはあったけど、2人で会っているなんて。
「どうしてそんなこと聞くの？」
李々は少し怪訝な顔で俺を見る。
李々の全てを知りたい。
「生田くんと2人で会ってるなんて、初めて聞いたからさ。なんで言ってくれなかったん？」
「言うタイミングがなかっただけ。」
きっと不貞腐れた顔をしていたんだと思う。
李々は俺の両頬を手で挟んだ。
「せっかくのイケメンが台無しだよ。」
「…俺も付いてく。」
「馬鹿なこと言わないでよ、忠義。」
二宮くんの次は生田くん。
いつになったら、俺の番になる？
誰よりも長く李々を想っているはずなのに。
誰よりも近く李々を想っているはずなのに。
ー想いが過去に変わって
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嫉妬する忠義。
お題配布::確かに恋だった
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作者名：しゃち | 作成日時：2016年10月26日 12時
