検索窓
今日:5 hit、昨日:0 hit、合計:63,542 hit

想いが過去に変わって -12- ページ13

想いが過去に変わって -12-



斗真くんが熱い吐息を漏らす。

愛されるって、こういうことなんだ。



「李々、」



名前を呼ばれるたびに、私の身体に張り付いていた想いが剥がれていく。



「好きだ。」



キスをされるたびに、私の身体に斗真くんの真っ直ぐな愛が染み込んでいく。




「斗真、くん。」



「斗真って、呼んで。」



「斗真、」



そう言って首に手を回したとき、斗真は一瞬動きを止めて私の髪を撫でた。



「俺のこと、好き?」



にのくんへの想いも、忠義への想いも、忘れたわけじゃない。




「好きだよ。」



私は愛されたい。

愛するだけじゃなくて、愛されたい。



「好き。」



泣いてた。

何故か分からない。



「俺も、好きだよ。」



斗真がその雫を受け止める。



「どうしようもないくらい、好き。」



私の身体を抱きしめて斗真はそう言った。

私は斗真の背中に手を回し、目を閉じた。






ー想いが過去に変わって
(愛されること知った。)






////////////////////////////////////////////////
李々は斗真くんに惹かれていて、好きだという気持ちに嘘はないです。

お題配布元::確かに恋だった

やっと素直になれたからで、→←想いが過去に変わって -11-



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (104 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
182人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:しゃち | 作成日時:2016年10月26日 12時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。